HOMEへ
杉山たかのりの反対討論
2015年12月15日

西宮市一般会計補正予算(第4号)について


クリックで大きな写真を表示 ただ今上程中の諸議案のうち、議案第44号2015年度西宮市一般会計補正予算(第4号)について、日本共産党西宮市会議員団は反対をします。
 以下、理由をのべます。
 この補正予算には、債務負担行為補正に、第2庁舎整備事業が計上されています。期間2016年度、限度額800万円、概要は基本計画の策定、事業手法検討業務として、年度内に委託契約を結ぶためのものです。
 具体的なスケジュールは、第2庁舎の基本計画を来年6月に策定するために、2月末から3月にはコンサルと委託契約を締結して、年度内に策定業務を開始し、早ければ6月議会には市議会に報告、パブリックコメントを7月に実施するというものです。
 9月議会総務常任委員会に所管事務報告として第2庁舎建設及び教育委員会、上下水道局、保健所、消防局など大規模な庁舎移転を含めた計画が初めて示されました。この間、庁舎周辺整備、教育委員会庁舎の建て替えの必要性、防災センター機能の整備の問題など、一定の議論はしてきていますが、現在示されている計画は、それとはつながらない唐突なものとの印象はぬぐえません。
 わが党議員団は、一般質問でも庄本議員が取り上げていますが、現時点で議会での議論の到達と段階で、補正予算をつけてまで基本計画に着手することは、あまりにも拙速すぎると考えます。
 市当局は、9月議会の所管事務報告で「特に異論は出なかった、議会の賛同を得ている」との見解も示していますが、今議会もわが党以外にも「違和感がある」など、一般質問、質疑が行われているように、市の独断専行がすぎると言わざるを得ません。
 例えば、今議会、教育こども常任委員会での論議されたものですが、市長が、去る10月11日のむつみ・芦原保育所統合問題についての保護者説明会において、総合教育センターの今後についても言及され、耐震性の低い建物は取り壊し、耐震性がある建物を整備して残す。塀は取り除き、整備して公園として地域で活用できるような案を地域に相談中だ、発言されています。
 これは議会で完全に決まりましたというものではない、とも言っておられますが、決まったどころか、総合教育センター=旧芦原小学校の今後のありかたについては議会、委員会でも再三取り上げられ、問いただされても、これまで全く示してこなかったものです。保護者説明会の議事録にあります。
 このようなことは所管する総務、教育こども両常任委員会には一切報告されていません。著しい議会軽視であり、独断専行だといわねばなりません。
 このようなことが相次いでいます。
 第2庁舎整備の構想は、100億円を超える大規模な事業であり、「危機的な財政状況」だとの認識を示していた市長であれば、規模を含めて慎重に計画を進めるべきものであると考えます。議会の意見、市民の意見、市役所職員の意見などをふまえて、慎重に検討するべきものです。そして、「議会の賛同を得た」などという、手前勝手な解釈で、拙速に突き進む、独断専行の姿勢は改めるべきです。
 以上の点で、日本共産党西宮市会議員団は議案第44号について反対をいたします。