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上田さち子の一般質問
2016年03月03日

香櫨園小学校区の課題について


 2月10日の民生及び教育こども常任委員会において「香櫨園小学校区における待機児童対策と市民集会施設の配置について」としての所管事務報告がありました。内容は@学童入所の受入が現状では困難 A保育所入所希望者の待機がある B香櫨園小学校区には4館の市民館がある C平成4年に「文化的施設を」と寄贈があった川西町の旧藤本邸の活用が未定のまま・・・こういうことから、香櫨園市民館と夙東市民館を廃止し、それぞれ香櫨園学童と建石保育所の施設拡充を行い、学童や保育所待機児童解消につなげるというものです。同時に旧藤本邸については新センターとして整備し、地域活動の拠点として活用してもらうという計画となっています。
 現在、香櫨園小学校区は「教育環境保全のための住宅開発抑制に関する要綱」で「準受け入れ困難地区」に指定されています。しかし、29戸以下であればマンション開発が可能ということから、10年前の平成18年3月末との比較で、27年3月末では2200人の人口増加。中でも0歳から14歳までの年少人口は全市で2.37%増に比し、香櫨園小学校区では26.28%・548人増となっています。昨年4月に新一年生になった子どもを持つお母さんたちは「学童がいっぱいで、入られないかもしれない」と不安に駆られました。市当局のやりくり算段で何とか希望者全員の入所が出来たものの、香櫨園小学校の改築を迎える中で、今年の春は?来年は?と、不安が広がるのは必至です。
 地域では今回の説明を受けて戸惑いが広がっています。「学童や保育所で待機児童を出さないということは当然理解できる」しかし、「香櫨園市民館を拠点に地域の『ふれあい食事会』などの活動していることが2年近く中断させられることには承服できない」などなどです。さらに、「地域からは何年も前から、マンションが次々建てられて、子どもの数も増えることから、何とか対策をと言ってきたのに、市の怠慢は許せない」という声もでています。もっともなことです。市民館が4館あるとはいえ、特に廃止されようとしている香櫨園市民館や夙東市民館の稼働率は高く、地域からも愛されている施設です。子どもたちの問題解決が急がれることを理解しながらも、地域の声をどう救い上げ、本計画をスムーズに進めていくかが行政に求められていると思います。

質問
@香櫨園地域の学童入所希望者の推移は今後どうなるか、その原因は何だとお考えでしょうか。

A今回示されている市民集会施設(2館の廃止)と旧藤本邸の整備について、2月20日に開催された住民説明会での地域の声はどうだったでしょうか。

B今回の計画を進めるにあたって、地域がつくりあげてきている諸活動の中断は問題があります。特に地域の高齢者を対象とした社協実施の「ふれあい食事会」「ふれあい配食サービス」は、いったん中断することにより、再構築が大変困難となる事業です。切羽詰まった中で、学童や保育所のなどの待機児童解消と地域活動推進の矛盾のないスムーズな整備をどう進めるおつもりか伺います。

C昨年6月の、西宮市公共施設適正配置審議会答申では、市庭市民館、香櫨園市民館分館は「適正配置を検討」などと評価されています。香櫨園地域は夙川と国道43号線で4分割されている地域ですが、特に国道43号線以北には集会施設がない中で両館の存続が求められています。市の考え方をお聞きしておきたいと思います。