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野口あけみの反対討論
2016年03月28日

西宮市水道事業給水条例の一部を改正する条例制定の件について


 議案第94号 西宮市水道事業給水条例の一部を改正する条例制定の件につきまして、日本共産党の意見を申し上げます。

 今回の条例改正は、水需要低迷のため給水収益減少が続く中、今後の人口減少や施設の老朽化等に対応するため、料金制度の変更を行なおうとするものです。内容は、これまで基本水量制として、10㎥までは実際の使用の如何にかかわらず定額徴収としていたものを廃止し、人件費や修繕費、減価償却費などの固定費を新たに基本料金として回収すること。また、変動する経費については従量料金として回収しようとするものです。
 今回の提案によりますと、平均で月額103円6.78%の料金値上げとなります。景気の悪化により所得が減少する多くの市民にとっては負担増となるもので賛成することはできません。
 一方、日本共産党西宮市会議員団はこの間、多額の内部留保を市民に還元し料金引き下げを求めるとともに、実際に使用していない分まで負担することになる基本水量制の廃止も求めてきました。今回、基本水量制廃止に伴い、約2割の世帯で料金が値下げになることは評価できるものです。
 以上のことから議案第94号について、日本共産党西宮市会議員団は採決に加わらず、退場することにします。