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新名神高速道路橋桁落下事故についての緊急申し入れ
2016年05月17日

西宮市長 今村岳司 様
日本共産党西宮市会議員団
団長 杉山たかのり


新名神高速道路橋桁落下事故についての緊急申し入れ


クリックで大きな写真を表示  4月22日16時27分ごろ、新名神高速道路の有馬川橋の工事現場(神戸市北区道場平田)で、長さ約124m、重量約1350トンの鋼鉄製橋桁が約15m下の国道176号に落下するという事故が起きた。この事故で、作業員2名が死亡し、8名がけがをした。
 橋桁落下事故によって、国道176号が通行不能となり、事故現場を挟む、西宮市の天上橋交差点から神戸市北区の日下部交差点までの約1.5kmが通行止め、または、交通規制がかけられることとなった。
 5月13日、国道176号通行止め解除に向けた工事が開始されたが、西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)によると、その工事期間は2か月程度とされているものの、通行止め解除の時期については、見通しが立たないとされている。
 日本共産党国会、県会、市会議員団が現地調査を行ったが、山口町名来周辺、国道176号沿線の飲食店や商店では、通行規制がかかっているため客足が途絶え、大きな打撃を受けていることが明らかとなった。また、迂回する車両の侵入により周辺住民の日常生活にも、重大な影響が生じている。ある商店からは、「このままだと、持ちこたえられない」との悲鳴があがっている。国道176号の開通の見通しが立たないもとで、住民は不安と苛立ちをつのらせ、事態は深刻な状態にある。
 よって、西宮市として、周辺住民や商店の声をきいて実態をつかみ、必要な対策を下記のことを実施されるよう緊急に申し入れる。



1、早急に周辺住民や商店の実情と要求を把握し、生活保障などの必要な対策をとること。
 @山口支所に生活や法律の相談窓口を設置すること。
 A倒産・廃業や解雇等が起こらないよう、緊急のつなぎ融資制度などの支援策をとること。
 B個人市民税や国民健康保険料などの減免、徴収猶予等ができるよう制度の周知、徹底を
  はかること。
2、迂回道路がわからず、居住地域に迷った車が入ってくるなどで、交通安全上の問題が
  起きている。
  迂回路の案内を強化するなど、周辺地域の交通安全に万全を期すよう、西日本高速道路
  株式会社に要請すること。
3、西日本高速道路株式会社と国に対して、次の内容の申し入れを行うこと。
 @事故原因を早期に究明するとともに、再発防止を徹底すること。
 A2次的事故を起こさないための安全管理を徹底すること。
 B国道176号を早期に通行開始すること。
4、被害を受けた事業者への損失補償と損害賠償が確実に実施されるよう、国に求めること。

以上