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庄本けんじの一般質問
2016年12月07日

開発にかかわる問題について


 庄本けんじです。私は、日本共産党西宮市会議員団を代表して一般質問をおこないます。きょうは、開発にかかわる問題について、いくつかの角度から質問いたします。
 まず、高塚町の大規模開発について質問します。
 高塚町に計画されている大規模開発は、ご承知のように、4haにもおよぶ緑に覆われた山を削って、宅地造成をする開発です。
 この山は、市街地の中にある自然豊かな、たいへん貴重な山です。周辺の人たちは、この山を高塚山と読んで、こよなく愛してこられました。ウグイスが鳴き、夏にはヒグラシ、秋には虫の声が聞こえてくる。この自然に周辺の人たちは癒され、心地よさを享受してきました。その山が、いま、開発によって削られようとしています。
 この事態に遭遇した周辺住民のみなさんは、口々におっしゃいます。この場所は西宮の歴史的財産ともいえる場所だ、豊かな自然は、良き文化、良き歴史が刻まれたもので、その素性を生かしたまちづくりをすべきだ。国際的潮流にそむき、あらゆるものを犠牲にして、営利が優先される、そのような開発は、時代逆行だ。10年後といわず50年後、100年後、子々孫々に私たちが残すべき本当の財産とは何か、そこのところをよく考えてほしい。つまり、貴重な自然を残してほしい、という声です。
 同時に、周辺住民のみなさんは、工事中の安全、水害への心配など、開発にともなういくつもの疑問と不安を抱いておられます。開発の規模が大きいだけに、みなさんが抱く不安は、当然、大きくなります。
 そこで、いくつかお尋ねします。
 ひとつは、活断層の上に住宅を建てていいのか、という問題です。高塚町の開発の場所には、甲陽断層が走っています。仁川のあたりから伸びてきて、芦屋のほうにまで伸びている活断層です。近年、活断層の上に住宅を建ててよいのか、という問題が、あらためて注目されています。横須賀市では、「土地利用に関する指針」によって、活断層と土地利用に関する行政指導をおこなっています。
 西宮市では、活断層と開発に関する行政指導をどのようにされているのか、また、活断層の上に住宅を建てないという行政指導が必要だと思いますが、市の考えをお答えください。
 二つ目は、開発と水害に関する問題です。
 近年、局地的な集中豪雨が頻繁に起こり、水害の心配がどこでも高まっています。開発が計画されている高塚町周辺の地域でも、過去に、危険が迫ってきたということがありました。たとえば、2013年の大雨の時、大谷町にある皿池公園が満杯すれすれのところまで水面が迫り、あと15分ほど雨が降り続いていたら、水があふれ出し、浸水被害が起きていたかもしれない、そんな危険が迫ってくるということが起きています。
 時間雨量100ミリを超える豪雨が頻発する昨今です。そうした自然状況の中で、4haもの土地全体を覆っている樹木が伐採され、形質がすっかり変えられてしまったら、水害の危険が一気に増すのではないか、という心配は、深まらざるを得ません。
 いまは、山が雨水を時間をかけて吸い取り、水はいく筋もの地下水脈となって、分散されて流れてゆきます。開発が行われたら、水のしみこみ方が激変することになるでしょう。その結果、開発前には地下にしみ込んでいたはずの大量の水が、そのまま地表を流れることになります。
 専門家によると、雨水対策で多額の費用が掛かったとしても、そこをケチらずに、ちゃんと対応しなかったら、深谷町に水が集中して、大変なことになる、とおっしゃっています。また、皿池公園周辺の人たちも、水害の危険が増して、ここも大変なことになるのではないか、と心配を募らせています。
 関係当局は、こうした住民の人たちの心配にたいして、どのように応じられるのか、お聞かせください。
 三つ目は、開発による土砂災害への対応についてです。この山には急な斜面があります。工事で樹木を伐採すれば、土砂災害の危険が、当然、高まります。市当局は、土砂災害を防ぐための対応として、どのような対応をされるのか、お聞かせください。また、開発業者の都合で工事を中断してしまった時の安全は、どのように確保されるか、合わせてお聞かせください。