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佐藤みち子の一般質問
2017年03月02日

武庫川団地の現状と将来の建替え計画について


 UR武庫川団地は1977年から建築がはじまり、最も古い建物は築40年、70%が1980年代初頭に建築されています。団地では、高齢化がすすみ、UR都市再生機構(以下URと言う)は、高齢化で団地の活力が失われていかないようにするため、また、多世代の交流、コミュニティが必要であるとのことで、若者や子育て世帯が住みやすいように本来家賃を5年間10%〜20%減額する制度を作っています。URに聞くと、この制度を作って以来、子育て世帯が増えつつあり効果が出ているとのことですが少子化には変わりありません。さらなる対策が必要です。
 また、少子高齢化と共にもう一方の問題が将来の建替えです。UR武庫川団地は「一団地の住宅施設」「一団地認定」という都市計画法・建築基準法上の特別の扱いにより、高層建築物が高密度に建てられています。これは人口急増期の制度で今後は廃止の方向で検討すべきとされています。
 UR武庫川団地には賃貸住宅と分譲住宅が混在し公共施設や商業施設があり、高須町住民の生活施設が集約されています。このような現状から、将来の建替計画を検討するには相当の時間がかかると考えられます。URは2007年にUR武庫川団地については、現状で維持管理をしていくとの方針で外壁工事等、団地の長寿命化に取り組んでいます。建替えについては現時点では未定です。
 さて、今年の予算案に今後近い将来更新時期を迎える、本庁舎や市民会館等の整備構想を検討する予算があがっています。15年〜20年後にやってくる建替えについての構想を今から考えると言うことです。このことを考えるとUR武庫川団地の建替えについても今から構想を検討しても遅すぎるということはありません。

 そこで質問します。
 UR武庫川団地は先ほどの高須西幼稚園の質問で指摘をしたように少子高齢化が進み、そのための対策としてURは子育て世帯の家賃減額制度をつくっています。
 しかし市は、UR武庫川団地の少子高齢化が進んでいること特に小・中学校の児童数が減少していることについて実態を把握しているが、それを解決するための対策を考えているのか。お聞きします。また、将来の建替えについてはUR任せにせず市も関与すべきではないかと思うが市の見解をお聞きします。