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2018年度西宮市当初予算編成に対する申し入れ
2017年08月31日

上下水道局


  1. 琵琶湖を水源とする水道事業の安全や安心の確保は不可欠であることは言うまでもない。しかしこの間、原子力規制委員会は、40年超の運転を目指す関西電力美浜原発3号機(福井県)について、最長20年の延長運転の「合格証」にあたる審査書案を了承した。原発の寿命は原則40年としているが、延長運転が認められるのは関電高浜1、2号機(同県)に次いで3基目となる。原発運転開始から40年と法律で明記されていることを踏みにじり、40年経過の美浜原発3号機を基準に「適合」するとの審査書案をまとめ、延長を認めようとしている。ひとたび「過酷事故」が起これば環境汚染はすさまじいものとなり、琵琶湖が汚染されれば西宮市でも水道水が使えなくなる。水道事業者として、万一の原発事故への対応は当然であるが、その元凶となっている危険極まりない原発は、直ちに再稼働をやめるよう国、関西電力などに強く求めること。

  2. 福祉の観点から上下水道局として自主的に、生活保護世帯への水道料金、下水道使用料の基本料金の減免を行うこと。

  3. 人口減少や使用量減少に伴い、上水道施設の維持管理の見直しが求められる時代に入った。市の独自水源のあり方とともに、阪神水道事業団や関係市とも連携し、適切な検討を行うこと。

  4. 兵庫県が実施している「武庫川水系河川整備計画」に基づき、河川整備事業が進められている。一日も早い整備で、治水安全度向上を図れるよう、県に対して必要な予算化を求めること。

  5. 青葉台周辺の武庫川河川改修事業について、関係住民の意見や要望を十分反映した計画を策定するよう、引き続き県に要望すること。

  6. 降雨対策について

    1. 地球温暖化による異常気象で、ゲリラ的豪雨による被害が各地で起こっている。こうした事態に対応できるよう55mm/h(10年確率)に対応する整備がはじまっているが、市民の安全を守るために必要な予算を計上して、県とも協議しながら早急に計画を推進すること。また、国の補助金も引き続き確保すること。

    2. 学校の運動場・公園等に遊水池の設置が取り組まれている。さらに遊水池を増やすとともに、緑地や農地の拡大などで流出抑制策を講じること。

  7. 公共下水道への接続時に市の助成制度を受けていない集合住宅敷地内通路に埋設されている下水排水施設については、私道下水道に準じた取り扱いを行い、市が責任をもって維持管理すること。