佐藤みちこの一般質問/* --項目挿入-- */?>
2017年12月07日
保育所問題1、保育所問題 @待機児童対策について 市では2018年4月からの保育所入所の申し込みが始まり、第1次申し込みが11月10日で終了しました。続いて第2次募集、来年、第3次募集を行います。過去3年間の保育所入所の申し込み者数は、2015年2223人、2016年2407人、2017年は2718人となり毎年のように増え続けています。これで行くと2018年入所の申し込み数は今年(2017年分)より増えることが予測されます。保護者の方は、希望する保育所に子どもを預けて安心して働けるだろうかと来年の春、保育所入所が決定するまで不安な思いで過ごすことになります。 西宮市では2017年4月、保育所に入所できなかった待機児童は830人、厚生労働省の定義による待機児童は323人です。この保育所待機児童が都市部で深刻な問題となってきたのは今から20年ほど前ですが、事態は改善されるどころかますます深刻な状況になってきています。この背景にあるのが国の保育政策の貧しさです。定員以上に子どもを詰め込む弾力運用や企業型、地域型の小規模保育所等、安上がりの保育所整備を進めてきた結果です。今、緊急に必要なのは公立保育所や認可保育所を増設する以外にありません。同時に保育士不足も深刻ですが、このことについては専門職としてふさわしい賃金に引き上げること、そして処遇改善は待ったなしの課題であることを指摘しておきます。 さて、先日、日本共産党市議団は東京都北区の待機児童対策について視察に行ってきました。「子育てするなら北区が1番」をスローガンにしていますが、2016年4月の保育所待機児童が232人となり、担当者は、2017年4月には何としても待機児童を解消したいとの強い決意の元、民間保育所を誘致していては間に合わないと「苦渋の決断」で、公立保育所の整備を決断したとの説明でした。その整備は待機児童の多い1,2歳児を対象とし、1園は中学校校舎の内部を改修して年度途中の2016年10月に開園、さらに、2園は公有地に建物をリース方式で建設し2017年4月に開園しました。その結果、次の年には待機児童が82人に減りました。待機児童ゼロは実現できませんでしたが、公立保育所の増設や年度途中の開園についても、この東京都北区の取り組みは、他の自治体ながら評価できるものです。 さて、西宮市は保育所待機児童の解消策として2016年度から2018年度の3年間で約1500人の受入れ枠を拡大する計画を出しました。 質問の1点目、この計画の進捗状況をお聞きします。 私は、今年の6月議会で、1500人の定員拡大で待機児童が解消されるのかと質問をしました。市長は「2019年4月の保育所待機児童は解消されると考えている」と答弁しました。しかし、局長からは「希望通りの保育所入所は難しい、又1か所のみの希望で入所出来なければ空きを待つと言う方も考えられるので実質ゼロとすることは困難である。また、定員以上の子どもを保育する弾力運用は残る」と答弁しました。 当初の計画は、1500人の内、認可保育所が830人で後は、小規模保育所、事業所内保育所、私立幼稚園預かり保育等です。市では小規模保育所を卒園した3歳児の待機児童、いわゆる「3歳児の壁」が大問題になっているのにもかかわらず、認可保育所の整備が830人で足りるのでしょうか。 質問 待機児童解消のためには、東京都北区のように思い切った策が必要です。1,2歳児や3歳児以上の公立保育所を増やしたらどうでしょうか。公立保育所を建設するメリットは民間保育所を誘致するより早くできること、そのため年度途中でも開園が可能となることです。公立保育所の整備をすすめるべきだと思いますが市の見解をお聞きします。 A次に高須東小学校跡地に建設されるパーク&ライド方式の保育所についてです。 パーク&ライド方式と言うのは遠方から車で保育所まで子どもを連れてきて、その車を保育所内の駐車場に駐車し最寄りの駅から電車に乗って職場へ行くというものです。先ごろ、公募により運営する社会福祉法人が決定したところです。この保育所の開園は2019年4月1日を予定しています。定員は120人で年齢枠の定員は、0歳児3人、1歳児13人、2歳児14人、3、4、5歳児はそれぞれ30人です。 さらに、年齢別の定員枠以外に駐車場利用による定員枠は60人(0歳児から5歳児)、のちに述べますが、送迎保育ステーションの利用児童枠は定員30人(3歳児〜5歳児)、徒歩や自転車等、近隣枠は(0歳児〜5歳児)は30人となります。駐車場を利用すると保育料以外に別途4000円が必要です。このパーク&ライド方式と言うのは、市では初めての形態の保育所になり、他の保育所と違って懸念されることがいくつかあります。 質問 1、駐車場が60台分確保されます。駐車場内で子どもが車から乗り降りすることになりますが事故が起こらないか心配するところです。市は何らかの対策を考えているのか。 2、車での送迎枠が60人、ステーション保育事業の枠が30人、近隣枠が30人とそれぞれの定員が決められている。初めての形態ということもあり、入所選考が大変むずかしいと思うが、この枠については柔軟に対応していくのか。 B次は同じ法人が開設する送迎保育ステーション事業についてです。 送迎保育ステーション事業の場所は、現在、増床工事中のエビスタ西宮商業ビルの3階部分で面積は約230uです。同じ場所で、小規模保育所(0歳児〜2歳児)を運営します。運営は高須東小学校跡地に開園する保育所と同一の法人です。 送迎保育ステーションについても市では初めての取り組みとなります。定員は3歳児〜5歳児までの30人で、エビスタ西宮(阪神西宮駅)から高須東小学校跡地の保育所へ午前9時、午後4時15分を基準として、原則、朝夕それぞれ2回、車で往復します。この送迎車両の利用料が月額2000円必要となります。保育所間往復の送迎時間は約1時間となり3歳〜5歳の子どもにとっては心身の負担が大きいと想像できます。 先日、日本共産党市議団は横浜市の送迎保育ステーション事業の視察に行ってきました。横浜市では2011年からこの事業をはじめ2012年にはステーション保育所が5園に増え、7つの認可保育所との間で送迎をしていましたが、利用者が減ってきたため現在ではステーション保育所が1園となっていました。 道路上にバスを駐車することが困難であったこと、また、バスの運行が約1時間となり子どもには負担と言われていました。バスで送迎と言う西宮市では初めての取り組みであり、懸念されることがいくつかあります。 質問 1、子どもたちの1日の様子や保育内容等について保護者にどう知らせていくのか。 2、保護者と担任保育士が顔を合わせる機会がほとんどないと言う状況になるが、どのように対応していくのか。 3、子どもが熱発等で保育所から呼び出しがあった時、保護者はどちらの保育所に迎えに行くことになるのか。 |