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庄本けんじの一般質問
2017年12月08日

市長がマニフェストで掲げた「まちづくり基本条例」について


 日本共産党の庄本けんじです。
 私は、日本共産党西宮市会議員団を代表して一般質問を行います。

 まず、市長がマニフェストで掲げた「まちづくり基本条例」について質問いたします。
 市長は、ご自身のマニフェストで「無秩序なマンション開発などから西宮の住環境を守るための『まちづくり基本条例』を制定します」と、うたわれています。
 私たちは、市長が打ち出したこの基本条例について公約どおり制定するよう再三求めてきました。それは、無秩序な開発が、さまざまな重大問題を生じさせるからです。
 たとえば、低層な住宅地に10階建ての高層マンション建設計画が突如として持ち上がり、落ち着いた街並みが壊されようとする。また、別のところでは、芦屋市境の阪急線以北に位置する高塚町の4haにも及ぶ小高い山をバッサリ削って宅地造成する。とくに、この開発の自然破壊はすさまじいものです。何年も何年も時間をかけて育ってきた樹木のすべてが伐採され、動物も棲み処を奪われる、古墳も消し去られる、保水機能も失われる、大気を浄化する機能も失われる、文字通り多岐にわたる破壊が起こります。高塚山の樹木はすでに伐採が始まっています。
 無秩序な開発というのは、自然環境も、見慣れた風景や景観も、住環境も壊し、さらには、学校や保育所、福祉施設の不足など、行政の機能にも支障をきたす、まさに数々の重大問題を引き起こすのです。
 こうした事態を目の前にして、何もしないで放置するようなことは許されません。どうしても解決しなければならない重大課題です。

 そこでお尋ねします。
 第一に、市長は「まちづくり基本条例」の制定について、検討しているということを繰り返し表明してこられましたが、いったい、いつ制定しようとしているのか、作業の進捗と検討内容を具体的にお示しください。
 第二に、市長がマニフェストでうたっている「無秩序なマンション開発などから西宮の住環境を守るための『まちづくり基本条例』」というものは、いったいどのようなものなのか、その条例によって、いったい何を解決しようとするのか、お答えください。
 第三に、条例の内容についてです。私は、「無秩序なマンション開発などから西宮の住環境を守るための『まちづくり基本条例』を制定」する、ということを言うのであれば、条例の目標に、緑や自然の保全、景観の保全、住環境の保全、歴史や文化の保全ということを、はっきりと掲げ、それを保障しうる仕組みをつくる、たとえば、住民参加を可能な限り押し広げる基本条例とするべきだと考えますが、市長の考えを伺います。