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庄本けんじの一般質問
2017年12月08日

就学奨励金の新入学用品費、いわゆる入学準備金の増額について


 次に、就学奨励金の新入学用品費、いわゆる入学準備金の増額について質問します。
 西宮市の就学奨励金の新入学用品費の支給については、従来は、入学した後の7月に支給されていました。そのために、入学前に必要な学用品をそろえることができない、そんな痛ましい問題を抱えていました。しかし、来年の春に入学する新小学生と新中学生からは、ともに入学前に支給されることとなり、支給時期については改善されることとなりました。
 私たち日本共産党西宮市会議員団も、議会などで再三取り上げ、市民団体からの請願もあって、切実な要求が実現したものとして、たいへんうれしく思っています。しかし、支給額については、重大な課題を残しました。
 現在、準要保護世帯への入学準備金の支給額は、新小学校一年生には2万470円、新中学校一年生には2万6900円とされています。問題は、支給額が少額だということにとどまりません。教育扶助を受ける世帯とのあいだに大きな差があることです。教育扶助の場合、新小学生であれば4万600円、新中学生であれば4万7400円が支給されます。
 教育扶助を受ける世帯と準要保護世帯とのあいだに、所得の水準に違いはありません。準要保護世帯も、教育扶助を受ける世帯と同じ援助を必要とする世帯なのです。なのに、支給される額に2倍の開きがある。これは、放置することが許されない、直ちに解決すべき重大問題です。

 そこで質問です。
 当局は、教育扶助を受ける世帯も、準要保護世帯も、同じ所得水準なのに、行政対応に格差がある、このことについて、どのような認識をお持ちか、お聞かせください。
 そして、このような格差はただちに是正すべきものとの認識に立ち、来年春の新入学の児童生徒から、準要保護世帯についても、教育扶助を受ける世帯と同額の支給となるように支給額を改善すべきと考えますが、当局の対応について、聞かせてください。

 以上壇上からの質問を終わります。