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佐藤みち子の反対討論
2017年12月19日

議案第332号、議案第334号について


 ただいま上程中の諸議案の内議案第332号西宮市運動施設条例の一部を改正する条例制定の件、議案第334号西宮市立甲山自然環境センター条例の一部を改正する条例制定の件、以上2件につきまして日本共産党西宮市会議員団は反対します。
 以下、理由を述べます。

 まず、議案第332号についてです。
 現在、管財課が所管し利用者が無料で使用している(仮称)山口町船坂多目的グラウンド及び駐車場を地域スポーツ課に移管し、浜甲子園多目的グラウンド1uあたりの単価を基準にすること、地理的条件等を考慮し新たに使用料を設定します。  
 これによりサッカー等ができる大きいグラウンドは平日の使用料が1時間800円となり、土日祝日は2,300円になります。野球等ができる小さいグラウンドは平日が1時間500円、土日祝日は1,400円になります。現在のグラウンドの稼働率は平日が数%、土日祝日で約50%です。これを元に、市は年間約160万円の収入が見込まれると試算しています。
 有料化にあたって市はフェンスやグラウンドの水はけ、駐車場への道路を舗装等、一定の整備をすること、現在往復はがきで使用申し込みをしているがインターネット予約を可能にすることで利便性が向上する等を有料の理由としています。しかし、整備に関しては一定の整備であり、特別、大がかりな整備ではありません。今までどおり無料で利用しても何ら問題はありません。
 駐車場の使用料についてです。
 管財課所管の中央体育館第2駐車場、公園緑地課所管の中央体育館第1駐車場、鳴尾浜臨界野球場駐車場及び浜甲子園体育館第1・第2駐車場を地域スポーツ課に移管し運動施設と有料駐車場を一体管理し駐車場の使用料を市への歳入とします。現在の駐車料金は、中央体育館は入庫後30分以内は無料、その後、1時間ごとに100円かかります。鳴尾浜臨界野球場と浜甲子園体育館についても、入庫後30分以内は無料、その後、30分ごとに100円かかります。見直し後は、当初1時間が100円、以後、30分ごとに100円加算に統一されます。  
 市は、当初、30分無料にしていたのは東館や各支所の駐車場料金と合わせていたと説明しました。30分無料を廃止することについては、短時間の駐車とはいえ目的外の使用のための駐車は施設利用者の妨げになるとのことですが、このことによって施設利用者に特段の不便があったことはないと市も認めています。これら運動施設の駐車場の値上げにより、現在30分無料の東館や各支所の駐車場の料金が変更されないか懸念されるところです。

 次に、議案第334号について理由を述べます。
 西宮市立甲山自然環境センターは、甲山及びその周辺の良好な環境を保全するとともに、市民の自主的な自然体験活動、環境学習活動、研修や交流等、青少年の健全な育成に関する活動を推進するため設置され、甲山自然の家、甲山キャンプ場等4つの施設から構成されています。甲山キャンプ場の稼働率は、夏休みの土日は100%、平日は90%、年間の平均は27%となっています。利用者の内訳は60%が中学生以下、40%が引率の大人や大学生です。
 西宮市は、条例改正の理由として、@2002年以降、使用料の見直しを行っていないこと。A2013年度、2016年度の包括外部監査において受益者負担率は25%が望ましいとの報告がなされたこと。市では、そのことを受け検討を行った結果、甲山自然の家の使用料は、市内在住の大人は500円から750円の1・5倍、市外で団体の引率者は500円から1500円の3倍、市内団体引率者は250円から3倍の750円と大幅にあがることになります。
 また、甲山・社家郷キャンプ場は、高校生以上の使用料を増額します。また、どちらの施設も市内在住の中学生以下の使用料は無料にしましたが、この改定により使用料収入は現行の1.3倍となりました。
市は包括外部監査に指摘されて値上げをするのではなく、特に甲山キャンプ場は近隣市の類似施設に比べて安価なため値上げすると委員会で答弁しました。
 さらに、受益者負担率を25%にするために大人の負担を増やすか、市が持つか方向性が出ていないと今後さらに値上げしていくことも示しました。市民の負担が増えることになり認めることはできません。

 以上、議案第332号、議案第334号の反対討論とします。