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まつお正秀の一般質問
2018年03月01日

武田尾地域の活性化について


 日本共産党西宮市会議員団を代表して、私、まつお正秀が一般質問を行ないます。傍聴の皆様ありがとうございます。

 一つ目は武田尾地域の活性化についてです。
(この件については西宮観光協会と宝塚市国際観光協会が共同で作成したビラに少し加工して印刷したものを資料として配布しておりますのでご覧下さい)
 このテーマでは旧福知山線廃線跡ハイキング道の現状について、もう一つは武田尾地域における西宮市側の支援についてと、二つの角度から質問いたします。
 まず廃線跡ハイキング道の現状についてです。
 この旧福知山線廃線跡ハイキング道は、JRの生瀬駅、あるいは西宮名塩駅から主に武田尾駅までの間を歩くハイキング道です。複線電化のために別路線が新たに整備されたことによって旧路線が廃線となったことにより、JR西日本によって立ち入り禁止の看板が掲げられながらも、多くの人たちがハイキングに訪れる人気スポットになっていました。私も3回一般質問で取り上げ、JRと西宮市との話し合いを通じてJRが主要な箇所における一定の安全対策を行ない、西宮市はトイレの設置やハイキング道の草刈り・清掃などの日常管理を行うことの合意ができたことにより、2016年の11月15日から一般開放されています。その直後の12月4日の日曜日、市が午前七時から午後七時まで行った調査では1224人の通行があったとの議会答弁がありましたが、この日は紅葉もピークを過ぎた時期だと思いますから、紅葉のピーク時、桜の時期、ゴールデンウイークなどにはさらに多くの来場があると推測できます。

 そこで質問です、
 一点目、昨年の11月に一般開放から丸1年を迎えたことから、来場者数が一般開放後どのようになっているか伺います。
 二点目、一般開放後、特にトイレの数が少ないという声があります。私もハイキング道入り口付近に市が設置したトイレで多くの方が順番待ちしておられる姿を何回か見たことがあります。この解決策について伺います。
 次の角度は武田尾地域の活性化についてです。
 西宮市北部と宝塚市にまたがる武田尾地域についてはのんびりとくつろぎ、自然や温泉も楽しめる関西の奥座敷として親しまれてきました。武庫川を挟んで上流から見た右岸が西宮市で、さきほど紹介したハイキング道の終点付近は左岸である宝塚市です。そこからほどなく武田尾駅があり、駅は宝塚市と西宮市をまたぐ橋上駅となっていますが、駅の改札口は宝塚市側にあります。その改札口から北に少し歩いていくと宝塚側の温泉旅館紅葉館「別庭あざれ」があり、その少し手前の武田尾橋を渡った西宮側を少し歩くと3軒の温泉旅館があります。その真ん中の河鹿荘は現在誰も住んでおられませんし営業もされていません。武庫川沿いにあるマルキ旅館は約120年の歴史を持つ老舗旅館です。2014年の台風11号被害に遭うまではほぼ満室状況が続いていました。しかし、台風による浸水被害を受け、さらに県の護岸工事によって一旦立ち退きを余儀なくされて現在は更地となっていますが、温泉旅館として復活したいという意向は持っておられるように聞いています。最も奥にある元湯旅館は武田尾温泉の中で一番古く4代続く老舗旅館で、現在西宮側で営業されている唯一の旅館ですが、現在は土・日と祝日のみの日帰り温泉と食事の利用だけで宿泊は受け入れておられません。宝塚市側に一軒だけある紅葉館「別庭あざれ」は、宿泊はもちろん日帰り温泉や足湯、昼食だけの利用もできることから、今は一定繁盛していると聞いています。
 そうした温泉旅館の状況とあわせ、配布資料の地図にある温泉橋付近の宝塚市側に小さな商店街がありましたが、ここにも台風11号の被害は及んで建物はすべて取り壊されました。その後、河川補修と土地のかさ上げ工事が行われ、ほぼ工事も終了したことから、今後は一部のお店が営業再開される見込みだと聞いています。
 いずれにしても武田尾地域全体の活性化のためには、宝塚市と西宮市、両市による支援が求められていると思います。
 このテーマでは
 三点目の質問ですが、今のまま推移するとハイキング道のにぎわいが活かされず、いずれ西宮側温泉旅館が消滅ということになりかねないと思いますが、その現状について市の認識を伺います。
 四点目、これまで西宮側温泉旅館の課題は水道が引かれていないことでした。この温泉旅館の人たちから水道本管を引く要望が現在上下水道局に出されていますが、その検討状況はどうなっているか伺います。
 五点目、温泉旅館など武田尾地域の活性化に向けて、何らかの支援を行うべきと考えるが市の見解を伺います。