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佐藤みち子の代表質問
2018年06月22日

市長の政治姿勢について


 さる、6月18日、午前7時58分頃、大阪府北部を震源地とする、マグニチュード6・1の地震が発生しました。亡くなられた方とご家族の方に、お悔やみを申し上げ、被災された方にお見舞いを申し上げます。

 まず、質問に入る前に、UR借り上げ住宅の問題について発言します。この度の市長の対応には、大いにがっかりしました。この問題では、市長選挙にあたっての借り上げ住宅弁護団や借り上げ住宅協議会の公開質問への回答で、入居者に住宅明け渡しを迫った提訴に対して明確に反対の意を表明し、URからの個別借り上げによる入居継続に賛意を示していました。しかし、市長は、6月13日、方針を変えないと表明しましたが、公約違反であり、到底、受け入れることはできません。このことについては、のちほど質問します。

市長の政治姿勢について
 前市長が辞任をしたため、石井市長は選挙の投開票当日に即日市長に就任するというスタートとなりました。市長は、選挙時に「仕組みを変えて、OPENな西宮市役所へ」と訴えていました。そこで、この改革の意思を示すため、6月議会に、石井市長の任期にかかる市長退職金を廃止し、給与を18%カットする条例を提案しています。
 また、選挙時に掲げた公約については、記載した一言一句を「契約」として示したのではなく「誓約」「誓い」という意図で書いたとのことです。市民の立場になれば、選挙時に出された公約を見て、誰に一票を入れるのかと判断するとても重要なものだと思いますが、公約を軽んじている印象を持ちました。
 さらに、所信表明では、「議員は市民の代表」「市民感覚をプロフェッショナルとして行政にぶつけてほしい」「市政に対して積極的な提案や意見を頂きたい」等、くどいほど議会との関係を強調しています。

 さて、全国では、格差と貧困が広がり、子どもの貧困についても大きな問題となっていますが、西宮市も例外ではありません。日本共産党市議団は、現在、市民アンケートに取り組んでいますが、暮らし向きについては、以前と比べて、「悪くなった」と答えている人が、「変わらない」「良くなった」を上回っており、市民の暮らしが大変になっていることを読み取ることができます。
 国の経済政策である「アベノミクス」の大失敗は誰の目にも明らかになっており、安倍政権の元、国民は給料も年金も上がらず苦しい生活を強いられています。西宮市では、この4月から、国民健康保険料、介護保険料、後期高齢者医療保険料等が上がり、収入は増えないのに保険料の負担だけが増えます。

 さらに、国は、来年2019年10月には消費税を10%に引き上げようとしていますが、こんなことを強行すれば日本の経済や暮らしが破壊されてしまいます。何としても引き上げを中止させなくてはなりません。日本共産党は、消費税増税ではなく、税金は大儲けをしている大企業や富裕層が、もっと負担をすべきと主張しています。
 地方自治体の本旨は「住民の福祉の増進」です。国の悪政に苦しむ市民の暮らしを市として、守らなくてはなりません。日本共産党市議団は、国民健康保険料の引き下げや保育料の引き下げ等、市民の暮らしを応援するために、西宮市の財政力を活用すべきだと考えるものです。市長の所信表明には、市民の暮らしについては、一言もありません。

 また、今の国の政治のあり方には多くの市民が怒りを持っています。公文書の改ざん、隠ぺい、ねつ造、セクハラ等々、次々と問題が出てきています。嘘とごまかしの安倍政権に対する国民の怒りは頂点に達しています。6月10日、安倍政権の退陣を求める大集会が国会正門前で行われ、全国から27,000人が参加しました。しかし、市長の所信表明には、今の国の政治に対して、市長としての一言が、まったくありませんでした。

質問
  1. 市長は、選挙公約に関して、記載した一言一句を「契約」として、示したのではなく、「誓約」「誓い」という意図で書いたつもりと、述べています。政治家の公約は、市民との約束で重たいものです。改めて、市長にとって公約とは何か。お聞きします。

  2. 森友・加計では、公文書改ざん、隠ぺいの虚偽答弁が行われました、このことについて市長の見解をお聞きします。それ以外にも、隠ぺい、ねつ造、セクハラ等、次々と明らかになっています。このような、国の政治について、どのような認識を持っているのか。お聞きします。

  3. 選挙時のインタビュー記事で、市長は、憲法改正に関する議論について、地方自治体のトップを選ぶ際のテーマとして、憲法にメインのスポットを当てるべきではないと思います。と答えています。憲法を擁護する義務を負う立場の市長として、改めて憲法改正についてどう思っているのか。お聞きします。

  4. 選挙中、あるいは市長就任後、現場に出かけ、さまざまな市民の声を聞いたと思いますが、市長は、市民の暮らしについてどのような認識をもっているのか。お聞きします。