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庄本けんじの一般質問
2018年06月26日

保育所の待機児童解消について


 次に、保育所の待機児童解消について、お伺いします。
 保育所の待機児童問題は、深刻です。西宮市においても、なかなか改善がみられません。たとえば、昨年、2017年4月1日の保育所利用保留数は830人でした。今年、2018年4月1日の保育所利用保留数は828人でした。保育所利用保留数というのは、認可保育所に申し込みをしながら、保育所に入れなかった子どもたちの数です。この数字こそが、一刻も放置できない事態を表すものです。
 ところが、政府は、実情に合わない基準なるものを設け、その基準にそった子どもたちを待機児童と称しています。その政府基準にあてはまる西宮の待機児童数ば、昨年の4月1日は323人、今年の4月1日は413人です。今年の待機児童が去年よりも90人も増えているのは、待機児童の基準を政府が変えたからです。新聞報道では、この数字が大きく報道されますし、政府はこの数字を問題にします。
 しかし、私たちが注目し、重視すべきは、保育所利用保留児童の数です。保育所に落ちた子どもたちです。本来の待機児童問題は、西宮でいえば、約830人の子どもが認可保育所に入れない現状にこそある、という認識が重要です。
 市長も待機児童解消を強調されました。そこでいくつか質問いたします。

 一つは、この五年間、各年度の4月1日付けの待機児童数と保留児童数の推移を示してください。そこに西宮の深刻な事態が示されています。
 二つは、西宮市は、これまで、3年間で1500人の受け入れ枠拡大の計画を立て、認可保育所の整備を進めてきて、今年度が最終年度となりますが、当初目標の1500人の目標は達成できる見通しがあるのかないのか、お聞かせください。その際、2016年、2017年、2018年の各年度の当初の計画目標と、実績、進捗状況を、お示しください。
 そのうえで市長にお聞きしますが、市長が目指す待機児童の解消とは、政府基準の待機児童を解消するということなのか、それとも、認可保育所への入所を希望するすべての子どもが保育所に入れるようにするということなのか、市長自身の決意を込めて、お答えください。