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2019年度西宮市当初予算編成に対する申し入れ書
2018年09月03日

中央病院


  1. 兵庫県立西宮病院と西宮市立中央病院の統合について
    2017年3月、「兵庫県立西宮病院と西宮市立中央病院のあり方検討委員会」の、「『両病院を統合し、新用地に新病院を整備する』ことが最も望ましい」という検討結果をもとに、市と県は事務レベルでの調整をすすめ、2018年7月、調整結果を発表した。
    市は、県・市が共同で病院経営を行う観点から、県・市の権限と責任が担保され、整備費・運営費等の財政負担が明確となる一部事務組合による運営が最適と主張したが、県立病院全体の中で運営することで効率的な運営が可能であるとする県の主張どおり、「県立県営」を経営主体・形態とし、市の関与については運営協議会を新たに設置し、そこで行うとする、調整結果を示している。
    また、建設用地については、アサヒビール跡地で県、市が一致。用地取得費は県が事業債を活用し、交付税措置額以外を市が負担。整備費、運営費は現行の病床数割(県:市=2:1)で負担するとしている。
    経営主体・形態、整備費・運営費の負担方法等について、2018年8月1日に開催された議会勉強会では、「県立県営」病院に市が費用負担することについて懸念を示す意見など様々な疑問・意見が出された。当初市では9月にもこれらについて結論を出したいとのことであったが、拙速に事を運ばず、資料や情報を議会や市民に提示して十分協議を尽くし、議会の納得を得ること。

  2. 現中央病院については統合病院が整備されるまでの間、現在地での経営を続けることになる。一層の経営改善に取り組むとともに、次のことにも取り組むこと。
    1. トイレの改修などに順次取り組んでいるが、引き続き浴室改修などをすすめ、診療環境を改善すること。
    2. 公立病院としての存在意義を踏まえ、小児救急を含む救急医療の充実に力を入れること。引き続き医師や看護師の確保につとめること。
    3. 中央病院に行く路線バスの便数を増やす等、病院に行く交通の利便性の確保を行うこと。

  3. 統合病院の開設後、市北東部における医療サービスが低下しないよう、必要があれば民間医療機関の誘致なども検討すること。