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杉山たかのりの一般質問
2018年09月10日

県立西宮病院と西宮市立中央病院との統合について


クリックで大きな写真を表示 ただいまより、日本共産党西宮市会議員団を代表して、私、杉山たかのりが、一般質問を行います。傍聴の皆さん、ご苦労様です。

1、県立西宮病院と西宮市立中央病院との統合について質問します。
 西宮市立中央病院は河野市長時代、アサヒビール西宮工場跡地に移転建て替えの方針が進められていましたが、市長選挙で今村市長が当選し、方針が大きく転換され、県立西宮病院との統合をめざすこととなり、その後兵庫県との協議が進み、今年6月、統合新病院としての調整結果が示されました。
 その内容は、
 第1に、統合病院は県立県営とし、県、市、病院を構成員とする運営協議会を設置する。
 第2に、病院用地は、西宮市が取得している津門大塚町のアサヒビール西宮工場跡地。
 第3に、用地取得費は、病院事業債を活用し、元利償還額のうち、地方交付税措置額を控除した残額を市が全額負担するというもので、負担額は総額の6割、33億円となります。
 第4に、整備費については、病院事業債を活用し、地方交付税措置額を控除した残額を、現可動病床数、県立病院400床、中央病院200床を基準に、県市2:1の割合で負担する。
 第5に、運営費については、救急や小児医療などの不採算部門への一般会計からの繰出金のうち、地方交付税措置額を控除した残額を、現可動病床数を基準に、県市2:1の割合で負担する。
 その他、県立西宮病院跡地は、県都市で有効活用を検討、中央病院跡地は市が検討、新病院用地は将来、病院以外の用途に変更する場合は、県市合意のもと取り扱う。
 など、というものです。
 日本共産党西宮市会議員団は、統合病院が600床で、これまでの両病院の病床数を確保すること、600床規模の病院は採算性が高く、経営的にも優位であること、アサヒビール西宮工場跡地は比較的全市からアクセスが良いこと、など市民への医療サービスを維持、発展させることができるという点から病院の統合については賛意を示してきました。
 今回示された調整結果等については、市民的に合意が得られる内容となっているのか、見極める必要があると考えています。
 その観点から、具体的な質問をします。

質問
  1. 統合病院は、県立県営となり、市当局が考えていた一部事務組合とは違うものとなります。県、病院、市を構成員とする運営協議会を設置するとしていますが、市としての関与は十分できなくなると思われます。
    このことについて、どう考えているのか。

  2. 統合病院に対して、市民の代表である市議会はどのように関与できると考えているのか。

  3. 用地取得について、33億円を市が負担することとなるが、土地の所有権はなく、逆に県は1円の負担もなく55億円の土地を取得することとなります。これは、市民の理解を得にくいと思います。このことについてどのような見解を持っているのか。

  4. 運営費については、繰り出し金分とはいえ、経常的に負担をすることが求められますが、統合時はやむを得ないとしても、妥当なものと言えるのか。

  5. 中央病院が統合されると、現在、中央病院のある西宮市北東地域に医療機関の不足が生じるおそれがあります。ある程度の医療機関、病院あるいは診療所が必要と考えますが、中央病院跡地あるいは近隣への誘致は検討することになるのか。

答弁を求めます。