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杉山たかのりの一般質問
2018年09月10日

名神湾岸連絡線について


クリックで大きな写真を表示2、次に名神湾岸連絡線について質問します。
 この名神湾岸連絡線については、日本共産党西宮市会議員団は、当初からムダ使いの大型公共事業であり、地域の環境を破壊するとの観点から反対をしてきました。
 西宮市当局は一貫して、名神湾岸連絡線の整備を推進する立場を示してきました。現在策定中の第5次西宮市総合計画(素案)でも、基本構想では、都市空間形成の基本的な方向性について、名神湾岸連絡線の整備を前提としており、アクションプランでは、名神湾岸連絡線の計画の具体化を国に要請するとしている。
 計画段階評価の際、西宮市長は、「今後の計画の具体化に際しては、周辺の住環境や景観に対する影響とその対策について十分なご配慮をお願いしたい。また、地元調整等につきましては、市としても引き続き協力してまいりますので、国におかれましても、地域関係者の理解と協力を得られますようにご配慮をお願いします。」と意見書を提出しており、環境への配慮を求めているものの、国の出先機関かのように地元調整への協力を買って出ています。
 国土交通省は、計画段階評価での検討を経て、名神高速道路西宮インターチェンジと阪神高速5号湾岸線を西宮浜で結ぶ延長約3km、2車線高架案とする計画を決定しました。その他、北側には阪神高速3号神戸線と大阪方向へつなぐ西宮ジャンクションを設置、南側には西宮浜インターチェンジと阪神高速5号湾岸線と大阪・神戸両方向へ接続する西宮浜ジャンクションが設置されることとなります。
 資料@に、計画段階評価を踏まえた、今後の手続きを掲載しております。
 現在、都市計画対象道路事業として、都市計画と環境影響評価の手続きに着手し、8月10日から9月10日まで、本日でありますが、環境影響評価概要書の公告・縦覧及び西宮市内4箇所で説明会が実施され、住民等の意見書の提出を求めています。
 その後、市長の意見、知事の意見が提出され、環境アセスメントの方法が決定されます。
 正式にルートや構造など都市計画案が立案されれば、環境調査を事業者となる国土交通省が実施し、環境影響評価と都市計画が並行して取り組まれることになります。
 私は今津小学校での概要書の説明会に参加させていただきましたが、参加者からは、当初の計画に比べて、高速道路の接続が非常に複雑で、大規模なジャンクションが必要となり、立ち退きも広い範囲になりそうだと、地域住民の生活と環境への影響が大きくなることへの懸念が発言されました。
 その意味では、環境影響評価の結果は非常に重要だと思います。今回は環境影響評価にしぼって具体的な質問をします。

質問
  1. 環境影響評価概要書の説明会への住民の参加状況、またそこで出た意見などをおききします。また、説明会開催の周知は市として何か努力したのか。

  2. 6月議会、市当局は、「車線数や周辺道路との接続を必要最小限にすることや。県の条例に準拠した環境影響評価を実施することなど、本市の意見を踏まえて検討されたものと考えております」と答弁しており、さきほど申し上げた今津小学校での説明会参加者からの生活や環境への影響の大きさが心配だとする意見とは、かけ離れていると思われますが、その点はどう考えているのか。

  3. 大きな問題の一つは、今津地区のコミュニティへの影響です。環境影響評価で、コミュニティへの影響について評価できるのか。

  4. 環境影響評価にむけて、市長の意見が求められるが、どのような立場で意見を表明しようとしているのか。

  5. 環境影響評価の結果によっては、名神湾岸連絡線整備に対する市の考え方、推進という立場から、反対の立場に変わることはあるのか。

答弁を求めます。