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佐藤みち子の賛成討論
2019年03月22日

意見書案第22号最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書提出の件について


 意見書案第22号最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書提出の件について日本共産党西宮市会議員団は賛成します。
 以下、理由を述べます。

 日本の最低賃金は都道府県別になっており、2018年度は最高が東京都の985円で最低が鹿児島県の761円です。その差は224円になります。1日8時間、1か月20日間働いた計算で同じ仕事をしていても年間の給与収入の差は約43万円になります。
 最低賃金が都道府県別になっていることで都会と地方の格差が拡大し続け、特に若い人が都会へ出てゆき地方の企業では労働力が不足し、苦境に立たされている企業もあります。総務省は、都会と地方の生計費については変わらないとの認識をしめしています。
 たとえば、22歳の単身者がワンルームの賃貸マンションに居住して生活すると月額22万円の生活費が必要です。仮に月150時間の就労で計算すると、必要な時給は約1,500円になります。3月15日の参議院予算委員会で、根本厚生労働大臣は、最低賃金が必要な生活費を満たしていないことを認めました。
 意見書案にもあるように兵庫県の最低賃金は871円です。月150時間の就労では月額賃金は13万650円にしかならず、「人たるに値する生活」には到底及ばないというのはその通りです。
 中小企業への抜本的支援とともに、いますぐ時給を1,000円に引き上げ、さらに1,500円への引き上げを目指すべきです。
 以上、賛成討論とします。