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佐藤みち子の反対討論
2019年03月22日

議案第637号2019年度西宮市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件について


 議案第637号2019年度西宮市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件について、日本共産党西宮市会議員団は反対します。
 以下、理由を述べます。

 条例については、2019年度の保険料率、5割、2割の保険料軽減措置の所得判定基準の引き上げ、延滞金が裁量規定から義務規定に改正されます。 
 
 国民健康保険は2018年度より都道府県化になり、県が示す納付金、標準保険料率に基づき市の保険料を決定します。2019年度は、県から示される納付金は約136億円、前年度より2.0%の増です。
 また、県から示された標準保険料率をもとにした一人当たり保険料は13万6,688円、前年度に比べて11,204円、約8.9%の大幅な増となるため、市は一般会計から6億円、西宮市国民健康保険財政安定化基金から7億円繰り入れ、伸び率を3.70%としました。それでも保険料は12万1,907円となり、前年度より4,352円上昇します。
 また、延滞金についても述べます。
 各期別保険料が4,000円未満と低額の場合は、延滞金が1,000円以上となる日までに相当の日数がかかるため影響は少ないですが、期別保険料が高くなると数カ月で延滞金がかかることになります。払えないのは所得に比べて保険料が高すぎるからで延滞金を徴収することに反対です。国保加入者の中には、保険料が高すぎて払えないために分納している人もいます。常任委員会の質疑で、市は分納期間中、延滞金はかからないと説明しました。高すぎる保険料については、全国知事会が国に対して1兆円の公費投入を求めています。国は、この要望を聞きいれ高すぎる国民健康保険料を協会けんぽ並みに引き下げるべきです。
 一方で市としても高すぎる保険料を引き下げるために、一般会計からの繰入金をさらに増やすことや日本共産党市議団が求めている18歳未満の第3子の均等割を全額免除する等、高すぎる国民健康保険料の軽減を実施すべきです。
 以上、反対討論とします。