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まつお正秀の一般質問
2019年06月26日

コミュニティ交通の拡充について


 二つ目のテーマはコミュニティ交通の拡充についてです。
 今回取り上げるコミュニティ交通については、わが党議員団としてもこの20年来議会質問で取り上げてきた課題です。また、わが党議員団で割振りした生活相談地域で私が担当する上ヶ原地域、段上地域、樋ノ口地域などでは、いわゆる交通不便地域、(資料@としてA3裏表の資料を配布しておりますのでご覧下さい。緑色の地域が不便地域で、緑の濃いところほど段差がきつい地域という事を示しています)が含まれており、こうした地域では路線バスの拡充とともにコミュニティバス運行を求める要望も私に寄せられておりましたので、私はこの4月の選挙では、コミュニティバスの運行も公約として掲げて選挙戦を戦ったところです。この質問を取り上げるにあたり、特に2000年代からに絞って本会議質問を検索してみました。現在はさくらやまなみバスが運行されていますが、当時はこれがなかったために南北バスを求める質問も行われていましたが、同時にコミュニティバスの運行を求める質問も多く行われていました。現在はさくらやまなみバスが実現していますから、残るはコミュニティバスが大きな課題となっています。この問題では特に2000年、平成12年ですが当時の山田市長が初当選後の所信表明で「コミュニティバスの運行を目指す」と述べられたことから、その直後にはその公約をどう実現するのかという質問が多くなされていました。
 すでに生瀬地域においては住民の運動もあって2015年、平成27年に運行されていすが、それ以外の地域ではまだ実現しておりません。
 昨日の一般質問で紹介されましたが、最近、高齢者による自動車事故が報道されることが多くなっています。その背景には人間の年齢とともに判断力が鈍り、体の機能も自分の意識しているように動かなくなるということが背景にあると思います。また、年齢とともに認知症になる確率が高くなることから、75歳以上の方が運転免許証の更新を行うときには認知症検査が義務付けされています。そうしたことから、認知症と診断されなくても、免許証を返納する人が増えています。しかし、車の運転ができなくなれば出かける機会が少なくなり、心も体も衰えていきます。また若い人たちの車離れも顕著になっています。ここからも車がなくてもお出かけを支援する仕組みが求められているという事が言えます。
 そうした近年の状況を踏まえ、2016年度、平成28年度ですが、この時の建設常任委員会の施策研究テーマとして「高齢社会における交通政策」が取り上げられ、その提言書のコミュニティバスの運行に関す部分を少し紹介します。この提言の冒頭で、「現在の地域主体の運営にゆだねていては、実現までの道のりは遠く、また、持続可能性の観点からも課題が残されている」と述べられています。
 そして提言全体のまとめの箇所では、委員全員が高齢化社会における公共交通の利便性の一層の向上は必要不可欠であるという共通認識に立ち、提言のそれぞれを実施するには費用を要することから市の財政出動を行うべきと結んでいます。
 昨年の市長選挙で当選された石井市長は、所信表明の中で「コミュニティバスの導入を検討する地域の取り組みを支援するほか、他自治体で実証実験が進められているような次世代型の交通手段の導入など、技術革新に応じた新たな取り組みも研究していきたいと考えています」と述べられています。

 そこで質問です

 一点目、市内の交通不便地域の状況とその解消の方向性についての考えをお聞かせ下さい

 二点目、北部については一定住民の皆さんの運動でコミュニティバスの運行実現が進む、あるいは進みつつあります。南部地域については特に苦楽園地域、門戸厄神駅と甲東園駅周辺を除く地域、さらにバスの便数が少ない上ヶ原方面の一部地域などで必要だと考えます。現在のコミュニティバスを支援する仕組みとともに現在の取り組み状況について伺います。

 三点目、石井市長が昨年の所信表明で述べられた「次世代型の交通手段の導入など、技術革新に応じた新たな取り組みの研究」について現在の研究・検討状況を伺います。

 以上で壇上での質問を終えます。ご答弁を受けた後、自席より再質問、意見要望などを述べさせていただきます。ありがとうございました。