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2020年度西宮市当初予算編成に対する申し入れ書:消防局
2019年09月04日

  1. 国の消防力整備指針では、署所数13、職員数650人が基準であり、人員確保と施設のさらなる整備は急務となっている。この間消防局は8署所522人の体制をめざし、さらに2017年3月には消防力として10署所、598人の整備構想を示したが、2019年4月1日現在439人と、現状は遅々として進んでいない。
    522人体制を早期に確立し、新たな整備構想に基づく増所、増員計画を策定すること。

  2. 消防職員の女性の比率を高めようとしているが、まだまだ低く、採用もほとんどない。女性応募者の増、採用比率を高める手立てを検討すること。

  3. 消防隊員が国家資格などを取得することは極めて重要である。引き続き、国家資格の救急救命士及び認定救急救命士の資格を積極的に取得できるようにすること。また、予防技術資格者(消防庁告示)についても増員をはかること。

  4. 消防団は条例定数755人に対し、2017年8月1日現在728人、2018年同日現在702人、2019年同日707人と、ひきつづき成り手不足が深刻な状態にある。募集方法を含め抜本的に改善し、各分団の補充につとめること。

  5. 防火設備の不備や避難経路の未確保など防火上問題のある、商業施設等不特定多数の市民が利用する施設は依然存在していると思われる。火災事故を防ぐため、商業施設等への抜き打ち査察をくりかえし行い、指導を強力にすすめること。

  6. 約500基ある市が設置した防火水槽については、今後、大規模な改修等が必要となる。2019年3月に改修計画を策定し、順次改修がはかられることとなるが、相当の期間がかかる。改修に国県からの一定の財政措置が図られたが、政策局や防災危機管理局とも連携して、さらに補助制度の拡充を求め、早期の改修をめざすこと。また、市が維持管理している民間の防火水槽についても補助制度を検討すること。