HOMEへ
佐藤みち子の一般質問
2020年03月09日

西宮市立保育所民間移管計画は撤回せよ


 今津文協保育所は、2007年7月の「西宮市立保育所民間移管計画」により、民間移管対象園となり、2009年3月の「西宮市保育所待機児童解消計画」により、近傍地に民間移管先保育所を先行整備し、待機児童の縮減や定員の弾力化を低減することが可能な時期に廃園することとなっています。
 市はこの保育所については、耐震化の手法を検討してきたが、耐震補強工事を行うとなれば@事業費が約1億4551万円が見込まれること。A将来的に閉園予定であること。B近隣に保育所整備が可能な市有地があること等の理由で、待機児童解消には至っていないが、受け入れを段階的に停止し閉園するとしています。
 
 しかし、1月27日に所管事務報告された「保育所待機児童対策の進捗について」では、本市の保育所需要率は30%であり中核市の平均は46%で、今後も上がっていくと予想しています。さらに、2024年4月に必要な受け入れ枠数(8,613人)と2019年4月時点の入所児童数(7,633人)を差し引けば、今後約1,000人分の受け入れ枠拡大が必要だと報告しています。このような状況で今津文協保育所を閉園にすることなど到底受け入れられるものではありません。

 この問題については、2月13日に保護者や入所予定者に説明がありましたが、保護者から様々懸念する声が出されました。「最後は1学年になるのか?預けることだけが目的ではない。異年齢の関わり、経験できなくなるのか」「もう一度考え直してほしい。これだけ待機児童があるのに公立保育所を減らすのはなぜか。ひとつ作ってひとつつぶしてしまうのはおかしい。多額の費用がかかるとの説明だったが、子どもと費用、どっちが大事なのか。今後の未来の子どものこと、どう考えているのか」と、厳しい意見が出されました。最もな意見です。
 
 保育所待機児童は、民間移管計画が策定された2007年時よりも状況はさらに深刻になっています。待機児童が解消する目処もない中で、「西宮市立保育所民間移管計画」こそ撤回し、今津文協保育所は、耐震化あるいは移転新築して残すべきではないか。市の考えをお聞きします。