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ひぐち光冬の一般質問
2020年06月25日

御前浜橋(はね橋)の開閉について


 それでは次に、2点目のテーマ「御前浜橋、通称はね橋の開閉について」質問します。資料1に御前浜橋の写真を載せていますのでご参照ください。
 御前浜橋の問題については、共産党西宮市議団は上田さち子元市議の時代から、一貫して開閉を中止すべきだと主張してきました。実際に私は昨年度の一般質問でもこの問題を取り上げ開閉の中止を求めましたが、この度新たな事実がわかってきましたので、ここで改めて質問させていただきます。

 御前浜橋、通称はね橋は、西宮浜と対岸の西波止町を結ぶ長さ60メートルの歩行者専用の橋です。1999年(平成11年)の6月に供用開始され、この6月で供用開始からちょうど21年となります。ケタ下の高さは満潮時で3.9メートルしかなく、大型の船が通過できるよう、橋ゲタがはね上がる構造になっています。しかし、このはね橋は、大型の船が通らなくても開閉しており、現在は、土、日、祝の1日4回――10時、12時、15時、17時に定期的に開閉を繰り返しています。一旦はね上がると、閉じるまでに約15分かかり、この間、歩行者は橋のたもとで待たされます。「なぜ船が通らないのに開閉を繰り返しているのか?」−これが近隣の住民や通行者の長年の疑問となっております。資料2に過去4年分の橋を開かなければ通れない船が通った数を示しました。2016年度0隻、2017年度2隻、2018年度2隻、2019年度0隻です。全くと言っていいほど通っていないのに、年間で500回弱も毎年開閉を繰り返しています。資料3をご覧ください。御前浜橋周辺を上空から見た航空写真です。少し見にくいですが、御前浜橋は写真の下部の真ん中より少し左にある小さな橋です。真ん中にある大きな橋は西宮大橋ですので間違わないようにご注意ください。まず、写真上部にある赤い線の部分。ここにヨットなどの船が係留されています。そして写真中央にある黄色の線で囲っている部分は港湾利用者である株式会社ウィンドワードが占有している部分です。ここにはケーブルウェイクボードというスポーツをするためのワイヤーが張り巡らされていて、背の高い船は通れません。つまり、赤い部分から船に乗ってはね橋のほうに行こうと思っても、ワイヤーが邪魔で相当大回りしないといけません。わざわざ遠回りしてまではね橋のほうを通ろうとする船があるとは考えられず、したがって、そもそも橋の開閉をする意味自体がないという状態です。それなのにいつまでも開閉を繰り返しているのはなぜでしょうか?

 先日私は現地調査に行ってきました。その日は雨が降ったり止んだりしている日でした。傘を持たずに自転車にのってきた人が橋に引っかかってしまい、待っている間に雨に打たれてしまった姿も見ました。橋が普通に通れたら雨に打たれずに済んだかもしれないのに…。その方は一体どんな気持ちだったでしょうか。また、私の仲間たちも2日間にわたり調査をしてくれ、毎回約30人〜90人の人たちが待たされていたことを確認しています。その中には開閉に20分かかると聞いて、あきらめて引き返す人もいたようです。資料4に過去4年分の御前浜橋の自転車と歩行者の交通量調査の結果を載せてあります。これは公式調査であり、朝7時〜夜7時までの12時間の通行量を調査したものですが、1日2600人〜3600人を超える方々が休日には通行しています。無駄な開閉のために、どれだけの人が迷惑をこうむっているかわかるでしょうか?

 さて、このはね橋の開閉作業は「阪神地区マリン利用促進協議会」という団体に委託されています。この協議会は市の説明によると、ヨット係留所やウィンドサーフィン等のマリンスポーツ事業をやっている阪神間の団体で構成されており、具体的には株式会社ウィンドワード・株式会社西宮マリーナ・今津パワーボートセンター・鳴尾マリーナ・有限会社神戸マリーナ・株式会社ラナイズビーチクラブ・スプーキーという7つの団体でつくられている協議会とのことです。しかしインターネットで検索してみても、ホームページらしきものは一切見当たらないし、連絡先さえわかりませんでした。実態がよくわからなかったので市の担当者に聞いてみると、市の担当者でさえよくわからない(把握していない)ということでした。実態のない協議会に業務委託し税金を中抜きされるという話は最近どこかで耳にしましたが、一体どうなっているのでしょうか?

 あまりにも怪しいので、私は委託料についても調べてみました。資料5をご覧ください。本市の各年度の事務事業評価結果報告書に委託料がのっていたので、抜粋して表にしました。委託の業務内容としては、土・日・祝の1日4回、ボタンをポチッと押して橋の開閉を行うという1回15分で終わる作業ですが、この作業に毎年200万〜300万円の委託料が払われ続けているのです。しかも毎年委託料は増えてきており、今年度は300万円を超し、3,043,590円(三百四万三千五百九十円)となっています。ちなみに300万円で、土日祝が年間120日あったとして計算すると、1日あたりの委託料は2万5000円になります。1日あたりの作業時間は1回15分×4回で、ちょうど1時間くらいですから、結果的に、時給2万5000円で委託していることになります。この委託料の積算根拠を担当者に確認すると、「兵庫県が定めている労務単価に実働時間をかけて算出しており、ボタンの操作をする普通作業員と見張りをする軽作業員2人分の賃金で計算している。また、作業間の時間も拘束されるので、その時間も待機時間として通常の4割分の賃金を計上し、そこに消費税率を掛け、算出している。あと諸経費も若干含まれているが、ほぼ人件費だ」とのことでした。これを計算式にすると、資料6のようになります。ご参照ください。ほぼ人件費ということなので、諸経費についてははぶいています。労務単価とは1日8時間あたりの賃金を定めたもので、普通作業員ならいくら、軽作業員ならいくらと決められています。参考までに資料7に普通作業員・軽作業員それぞれの定義を、資料8にそれぞれの労務単価の推移を示しておきました。「なぜボタンを押すだけの作業なのに、普通作業員の労務単価で計算しているのか…。また、なぜ待機時間に賃金を発生させているのか…。」という疑念は抱きつつも、とりあえず委託料の積算根拠がわかったので、私も資料6に示した計算式に数字を当てはめて計算してみました。資料9にその計算結果と実際の委託料との差を示しました。ご覧ください。なんと実際の委託料と私が計算した数字が全然合いませんでした。私は積算根拠に基づいて間違いなく計算しましたが、毎年60万円〜90万円程度の額が余分に支払われていることがわかりました。諸経費が若干含まれているとしても、この差は大きすぎます。これは一体どういうことでしょうか?

 以下、具体的に2点お伺いします。

1.はね橋の開閉作業を委託している阪神地区マリン利用促進協議会の会合の有無など最近の活動実績について教えてください。

2.実際の委託料と私が根拠に基づいて算出した数字が全く合いません。その差の理由は何なのか、教えてください。