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野口あけみの反対討論
2020年10月01日

2019年度決算反対討論 健康福祉分科会


 健康福祉分科会では、高齢者交通助成制度についてです。
 1991年度より実施してきた高齢者交通助成事業は2020年度から阪急電鉄の協力が得られなくなり、続いてJR西日本、阪神電鉄も撤退することになりました。鉄道事業社を通じての利用が全体の約8割あるなかで、鉄道3社の撤退で事業の継続が困難となり、2020年度で終了することになりました。
 市は新たな事業として2021年度に、より効果的な高齢者の介護予防、健康づくりを目的とした「歩く」ことを主とする健康ポイント事業を実施するとしています。しかし、高齢者の中には歩くことが困難な方や、障害があり車いすを使用している方もいることから、「歩く」事業では取り残される方が出てきます。
 高齢者交通助成事業は多くの方に喜ばれていた制度で、廃止されることに「残念だ」との声が多数私たちにも寄せられています。新たな健康ポイント制度については高齢者に喜んで参加してもらえるよう、まずは当事者の意見を聞き、さらなる工夫を加えること、また、健康ポイント制度以外の有効な外出支援策を検討することを求めます。