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ひぐち光冬の賛成討論および退場討論
2020年12月16日

請願第7号の賛成討論および請願第11号の退場討論


 ただいま上程中の請願のうち、私からは、請願第7号「はね橋(御前浜橋)の開閉見直しを求める請願」および請願第11号「御前浜橋の開閉のあり方に関する請願」について討論いたします。まず請願第7号については賛成の立場から討論し、そして請願第11号については退場いたしますので、その理由を述べます。

 まず、請願第7号についてですが、この請願は、はね橋を通行する住民の側から出されたものです。「はね橋を跳ね上げなければ通れない船がほとんど通っていないにも関わらず、なぜわざわざ橋を跳ね上げ15分間も待たされなければならないのか」という至極真っ当な訴えであり、反対する理由はどこにもありません。はね橋を利用する住民は雨の日も日照りの日も、用事があって急いでいるときであっても、開閉に引っ掛かってしまったらその場でじっと待たなければなりません。そのときに船が通過するのであればまだしも、実際にほとんど船は通過することなく、無意味と思われる開閉に足止めをくらってしまっているのです。これほど不愉快なことはありません。このような事態を20年間もほとんど改善することができなかった市の責任は重く、今こそ請願者の訴えの通り、早急に住民の利便性向上に向けて見直しを行うべきです。

 一方、請願第11号は、はね橋の開閉作業を請け負っている阪神地区マリン利用促進協議会の会長 諏訪禎男氏から出されたものであり、その内容は「陸の通行の利便性がさらに向上するよう十分検討するので、海域の自由航行が原則であることを市民に周知し、船舶の航行が一定確保される方法について検討してほしい」というものです。私たちは、「陸の通行の利便性がさらに向上するよう十分検討する」という部分に関しては大いに歓迎いたします。しかし、船舶の航路の確保については、疑問を呈さざるを得ません。その理由は以下の3点です。
 1点目は、わざわざはね橋の航路を通らなくても、東側の海域から外の海に出ることは十分に可能であるし、約4m以下の船舶はいつでも問題なくはね橋の下を通過できるということです。もし、“はね橋を閉じたことによって完全に外の海に出るための航路が塞がれてしまう”というのであれば、「航路を一定確保してほしい」という請願者の訴えも理解できます。しかし、そうではありません。航路はすでに一定確保されているのです。
 2点目、請願者は「はね橋の航路を確保してほしい」と言いながら、ウェイクボードパークという大きなレジャー施設を海上につくり、自らはね橋までの航路を塞いでしまっているという大矛盾を引き起こしてしまっていることです。この請願の紹介者である篠原議員が建設常任委員会の審議の場で、「このウェイクボードパークは海上保安庁に設置を許可されたものであり問題ない」ということを述べておられましたが、許可を受けているからと言って、請願者自らがはね橋までの航路を塞いでしまっているという事実は変わりません。この事実はまさに、「はね橋の航路は使わなくても問題ない」と自ら主張しているようなものであり、はね橋の航路が必要とされていないことの証であると言えます。
 3点目は、そもそも請願者のいう船舶とはレジャー船だということです。これがもし定期航行船や漁業船などで、どうしてもはね橋の航路を通らなければならないというのであれば、話は理解できます。しかし、今回請願者が求めているのはあくまでもレジャー船の自由航行の権利なのです。遊びに過ぎないのです。実際に今年の8月に放送されたMBSの番組の中で、請願者自らが「我々は遊んでいる側ですから、少し我慢したらいいのかな」とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思います。海の利用者は“遊び”の権利を主張していて、一方、陸の利用者は“暮らし”の権利を主張しているのです。どちらを優先させるべきかは言わずもがなです。

 以上のような理由から、私たち日本共産党西宮市会議員団は請願第7号には賛成し、請願第11号に関しては全面的に賛成することができないため、退場いたします。