2013年度予算要望書
2012年8月30日
水道局
- 東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発の事故は、日本の災害史上、類を見ない災害となった。原因究明も安全対策もないまま、国と関西電力は大飯原発の再稼働を強行した。関西電力等の原発関連施設でひとたび事故がおきれば、琵琶湖の水が間違いなく放射能汚染されることとなり、水道水は使えなくなる。水道事業者として、国および関西電力などに、直ちに原発の停止を求めるとともに、原発からの撤退を求めること。
- 前年度は川上ダムからの撤退費用負担により赤字となった水道決算は、2011年度も引き続き赤字となった。その原因は、節水意識の向上や節水型のトイレ、洗濯機などの普及による水需要の減少と、阪神水道企業団からの受水費の増額である。
2年連続の赤字にもかかわらず、利益剰余金は約22億円で、内部留保金は高い水準にある。この背景には、阪神間でもひときわ高い西宮市の水道料金と基本料金設定にあり、長期間の黒字にもかかわらず料金引き下げが行われてこなかったことにある。
今後、配水管や施設の更新費用は必要となるが、長期的には、阪神水道企業団からの受水が増えたことから、浄水場を統廃合することによる経費削減など、財政的に好材料も多い。
今年は2013?2015年度の財政計画が策定される。その際、公営企業として福祉の増進を図るため内部留保金を活用し、基本料金設定を見直すとともに水道料金の引き下げを行うこと。
なお、基本料金設定の見直しにあたっては下水道料金へ反映させるよう土木局とよく協議すること。
- 市民生活に欠かせない水道給水事業については、福祉の観点から水道局として自主的に、生活保護世帯への基本料金の減免を行うこと。
- 遊休水道施設や浄水場の統廃合に伴う鯨池浄水場などの土地については、早期に、全庁的視野にたって有効活用すること。
- 2013年度にも下水道と統合する方針を示していたが、性急すぎる。慎重に検討すること。
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