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野口あけみの代表質問
2021年03月01日

新型コロナウイルス感染症対策について


 昨年11月ごろから各地で第3波といわれる爆発的感染拡大が起こり、医療崩壊、医療壊滅とまで言われる事態となりました。1月7日および13日から11都府県に「緊急事態宣言」が発出され、一度延長されたのち、現在は、陽性者の減少と病床利用率の一定の低減から、兵庫を含む6府県は3月1日、本日から解除されました。しかし、気を緩めるわけにはいきません。ワクチン接種にも関心が集まっていますが、感染対策の基本的取り組み、「検査・保護・追跡」も同時並行で進めていくことが必要です。
 本日の質問では、第3波のピーク時には、陽性者が病院や宿泊療養施設にさえ入れず、最高時には全国で4万6千人もの人が自宅療養を余儀なくされ、急変で死亡する事態まで各地で起こっていたこと、本市も例外ではなかったことを、今、しっかり振り返り、今後に生かす点は何かを明らかにできたらと思っています。

 私は、1月24日、日曜日、知人を通じてYさんから相談を受けました。1月19日に、70代の妻、A子さんが通っている介護施設でクラスターが発生し21日A子さんの陽性が判明、Yさん、息子さんが濃厚接触者となったご家族です。A子さんの入院がいつになるかわからない、Yさん、息子さんのPCR検査もいつ受けられるかめどが立たずにいる。なにより困っているのが、要介護5のほぼ寝たきりのA子さんが受けていた朝晩2回の訪問介護サービスが、事業所から断られ、受けられなくなった。ケアマネージャーに相談するも家族で介護をという返事、2,3日は家族介護をしたものの、とても続けられない、どうしたらいいのかというものでした。おりしも在宅での重篤化、死亡というニュースが頻繁だった時のことです。日曜でしたが、入院と検査の見通しだけでも確認できないかと、市に連絡を取ろうとするものの取れずじまい。寝苦しい夜を過ごし、翌朝、市の関係各所に連絡を取り、ご家族の検査は木曜日に、入院は県が調整しますが、やはり未定のままということが午前中に判明しました。介護については、いったん断った事業者が、夕方1回、他の高齢者を回った最後に実施することになった、今日から実施すると連絡があり、Yさんに伝えました。少しほっとしました。
 コロナをめぐる様々な課題が集中的に表れた事例に遭遇したわけです。

そこで、質問 
ア、この相談事例から聞いておきたいことをまず4点聞きます。
@これまでの医療機関や介護施設などでの本市におけるクラスター発生数と特徴。
AA子さんは結局入院できないまま自宅療養となり、2月3日に療養終了と判断されたそうですが、この間、病院や宿泊療養施設に入ることができず、自宅療養や施設留め置きとなった本市における件数や特徴。
BYさんと息子さんがPCR検査を受けられたのは、A子さんの陽性判明から1週間後でした。濃厚接触者等のPCR検査の実施は、即日あるいは翌日にはできるものと思っていましたが、なぜ今回はそうなったのか。
C在宅介護が必要な陽性患者への対応はどうなっているでしょうか。この相談事例も含め説明を求めます。
イ、答弁を待つまでもなく、様々な困難をもたらす介護施設でのクラスターは食い止めなければなりません。私たちが介護施設等での従事者入所者への定期的一斉社会的検査を繰り返し提案してきたのもそのためです。12月議会一般質問への答弁では「課題は多いが、検討する」としましたが、2月4日厚労省が、社会的検査についてより具体的な通知を出しました。8日以降も緊急事態宣言が出ている10都府県に対して、3月までに集中的に職員へのPCR等検査を行うよう、入所者も検査の対象に含めるかも含め、計画を定め、2月12日までに厚労省に提出するよう求めたのです。これに対する本市の対応をお伺いします。
ウ、保健所の体制についてです。12月議会でも少し聞かせていただきましたが、この第3波時では、1日最大55人の陽性者発生やクラスターの複数発生など、医療機関とともに保健所のひっ迫も相当のものであったのではないでしょうか。今は少し患者発生も減少していますが、いつ何時こうした事態が繰り返されるかわかりません。どんな体制で、どのように乗り切ってきたのか。また、課題は何か。
エ、「情報」支援については、
質問時間の制約もありますので、質問はせず、要望のみ後程述べます。