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2021年度西宮市当初予算編成に対する申し入れ書:上下水道局
2020年08月31日


  1. 新型コロナ禍において、市民支援の一環として上水道料の基本料金4か月分の減免が実現した。引き続き市民の暮らしや営業を応援する必要があり、市の一般財源からの繰り入れを実現し、追加の減免を検討すること。

  2. 水道料金の福祉減免では、身体、知的障がい者のみから精神障がい者にも拡大されたものの、先進市に比しても不十分である。精神障害一級のみを二級にも拡大することや、生活保護世帯への水道料金下水道使用料の基本料金減免の復活なども検討し実施すること。

  3. 人口減少や使用量減少に伴い、本市でも上水道施設の維持管理の見直しが進められており、方針転換も見られるところである。ひきつづき市の独自水源のあり方とともに、阪神水道事業団や関係市とも連携し、適切な検討を行い、随時情報を市民にも公表すること。

  4. 上水道の基幹管路は、2028 年度までに耐震適合率を100%とすることを目標とし、また、老朽化による漏水や破損事故等の危険度が高く、耐震性が低い管種である鋳鉄管(CIP)は、2018 年度までにすべて耐震管に布設替えを行うとしている。しかし、現在(2018年度末)の進捗は、基幹管路で58.5%、鋳鉄管で72%と大きく遅れている。特に事故の危険度が高い鋳鉄管については早急に目標を達成すること。

  5. 降雨対策について
    (1)地球温暖化による異常気象で、ゲリラ的豪雨による浸水、土砂災害などの被害が各地で起こっている。これまで市は、55o/h(10年確率)に対応した管渠、貯留施設の整備や、合流貯留管の整備にも着手しているが、全国の豪雨災害の状況を見たときには心もとない限りである。ひきつづき市民の安全を守るために、県とも協議しながら必要な対策を講じること。また、国の補助金も引き続き確保すること。
    (2)学校の運動場・公園等に遊水池の設置が取り組まれている。さらに遊水池を増やすとともに、緑地や農地の拡大などで流出抑制策を講じること。