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まつお正秀の退場討論
2021年03月24日

議案第290号西宮市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例制定の件について


 ただいま上程中の諸議案のうち、議案第290号西宮市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例制定の件について、日本共産党西宮市会議員団は採決に加わらず退場いたします。
 以下、その理由を述べます。
 この条例改正は、2022年4月より、市民や事業者が排出するゴミについて、市長が指定するゴミ袋を使用し、指定された収集所に出すことを求める内容です。現在は自由であるゴミ袋が西宮市とわかる表示がされ、袋の大きさや形は一定の幅を持たせた指定袋を購入し、ごみの種類ごとに出すことを求める内容となっています。
 2020年10月26日から11月25日まで市が行ったこの条例素案に対するパブリックコメントでは、150名から329件の意見が寄せられています。直接この素案に関係のないものを除けば284件。そのうち有料指定袋と誤解されている方も含めて明確な反対が65件。色指定のみでよい、あるいはプライバシーの保護という点で問題であるという意見なども含めると、35パーセント近くが否定的な意見でした。その中には単純指定袋制は、将来ごみ有料指定袋化をするための布石ではないかという意見もありました。
 この条例案が審査をされた民生常任委員会では、当局から条例化をしたうえで袋のデザインなどを決めて業者に見積もりを依頼し、ある程度の見通し価格を決めたうえで、住民などからの要望に基づいて説明会を開催する中で、市民などの理解を求めていきたいという考えが示されました。
 しかし、このやり方では市民に市側から押し付けられているという思いを抱かせることになってしまいます。また、当局からは条例化をしてからすすめる自治体もあるがそうでないところもあるという答弁もありました。まず条例化ありきの今回の進め方は拙速だと考えるものです。
 市民に対する説明をもっと行い、少なくとも有料指定袋制だと思われている方たちの誤解を解いた上で進めていくべきと考えることから、我々は退場をさせていただきます。