2022年度西宮市当初予算編成に対する申し入れ書:消防局/* --項目挿入-- */?>
2021年08月31日
- 総務省消防庁の定める消防力の整備指針では、署所数13、職員数665人が基準であり、人員確保と施設のさらなる整備は急務となっている。消防局は2027年度を目途に、現有8署所のまま522人の体制をめざし、その後に10署所(南部市街地8署所、北部市街地2署所)、598人の整備構想を示している。
この間、甲東分署、山口分署の救急車とポンプ車の乗り換え運用の解消等、職員の年齢構成なども勘案しながら順次522人体制の確立に向けて取り組んでいるが、目標から見てペースが遅い。できるだけ早期に達成し、次なる整備構想の実現に向け準備を進めること。
- 消防団は整備指針768人に対し、充足率91.1%と、ひきつづき成り手不足が深刻な状態にある。国も待遇改善に向けて動き出しつつあるが、さらなる手当の引き上げや募集方法の抜本的改善など、各分団の補充につとめること。
- この度のコロナウイルス対応では、西宮市でも救急搬送できずに救急車で長時間待機する事態が報道された。医療がひっ迫している状況を広報課と連携して市政ニュースやホームページで公表するなど、救急現場の状況の共有化につとめること。
- 防火設備の不備や避難経路の未確保など、防火上問題のある商業施設等不特定多数の市民が利用する施設は依然存在していると思われる。火災事故を防ぐため、商業施設等への抜き打ち査察をくりかえし行い、指導を強力にすすめること。
- 約500基ある市が設置した防火水槽については、今後、大規模な改修等が必要となる。2019年3月に改修計画を策定し、順次改修がはかられることとなるが、相当の期間がかかる。改修に国・県からの一定の財政措置が図られたが、政策局や危機管理室とも連携して、さらに補助制度の拡充を求め、早期の改修をめざすこと。また、市が維持管理している民間の防火水槽についても補助制度を検討すること。