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佐藤みち子の一般質問
2022年09月07日

県立高校統廃合問題について


 兵庫県教育委員会は、7月14日、2025年度に県立高校14校を6校に統廃合する計画を発表しました。県教育委員会が言う統廃合の理由は@子どもの数が減少して学級数が減ると教員数も減り選択科目が少なくなり多様な学びができない。A普通科・総合学科の適正規模は1学年6〜8学級が望ましい、多様で活力ある教育活動を安定的に維持するために多数の教員が必要。B適正な学校規模は720人〜960人である。活気ある学校行事や活発な部活動などの維持のためには多くの生徒数が必要とのことです。

 また、第2学区の阪神地域は、西宮北高校と西宮甲山高校の統合が提案されています。県教育委員会の理由は、@少子化により学区全体の小規模化が懸念される。A特に西宮市の生徒数の大幅な減少が見込まれている。B両校は直線距離で約1.9qで近接している。C2022年度第1学年が西宮北校が5学級、西宮甲山高校が4学級で小規模化している。この4点です。

 私は、生徒数が減少というだけで高校を機機械的に統廃合することには疑問を持ちます。同時に問題だと思うのが、生徒・保護者、教職員の意見を聞くことなく進めていることです。このような県教育委員会のやり方に疑問を持つ人は大勢いると思われます。

 県教育委員会は、8月8日、25日、西宮北高校、西宮甲山高校の統合に向けて、学識経験者、両校の校長・教頭、県教育委員会、市教育委員会の7人で構成する検討委員会を開催していますが、この委員会には両校の生徒・教職員、保護者は入っていません。生徒や教職員、保護者、地域住民に統合についての説明もないまま、統合校の中身に踏み込んだ検討をすすめています。まずは統合について十分な説明をし納得をしてもらってから検討委員会をはじめるべきだということを指摘しておきます。

質問
  1. 県教育委員会のいう普通科・総合学科の1学年で6〜8学級が望ましい。適正な学校規模は720人〜960人ということです。これについて明確な根拠を示してください。

  2. 両校には、どこの中学校の卒業生が通学しているのか。さらに、統合することによって市内の中学生にどのような影響があるのか。

  3. 市内の中学生と保護者には、7月に県教委が作成した「発展的統合により魅力と活力ある高校づくりをすすめます」とのビラが配布されているが、それだけでは説明したことにはならない。市教育委員会として直接全市の中学校の生徒・教職員、保護者に説明すべきではないか。