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佐藤みち子の一般質問
2022年09月07日

学校施設長寿命化計画について


 本市では2019年2月「西宮市学校施設長寿命化計画」を策定しています。長寿命化計画とは、施設をできるだけ長く使用し、有効活用することです。具体的には、学校施設の目標使用年数を原則80年とし、築25年目と築50年目を改修の標準周期として計画的・予防保全改修を行うというものです。本市の学校施設全体の約7割が築30年以上であり、施設全体の老朽化が進行しています。このうち、築50年以上の施設が全体の2割で老朽化対策が急務です。
 
 先日、築60年を過ぎている鳴尾北小学校を地域の方と訪問し、校長先生に学校内を案内していただきました。この学校は3棟の校舎からなり最も古いものは1957年(昭和32年)に建設され65年が経過、その他の校舎も60年代、70年代に建設されており、築40年から50年経過し老朽化が進んでいます。

 同時に校舎内部も相当傷んでいます。驚いたのが、廊下・階段・各教室の状態です。まず、教室。特に酷い状態なのは床です。一部塩ビシートに貼りなおされてきれいになっている教室もありますが、木材の床は木と木の間に隙間があり、ピータイルの床は、ピータイルがはがれコンクリートがむき出しになっており著しく劣化しています。黒板は可動式あり、固定式ありと各教室でバラバラ、児童の作品を展示するための掲示板も教室によってあったりなかったりの状態です。

 次に、廊下です。廊下に貼ってあるピータイルが劣化し、ところどころ剥がれた状態が多数見受けられました。階段もゴムのすべり止めが全くなく金属だけが残っているだけの危険な状態で放置されていました。廊下の壁や階段は塗装が剥がれ、汚れが目立ちます。校舎内部はどこもかしこも大変傷んでおり、子どもたちの教育環境としては全く不適切な状態で、早急に改善する必要があります。

 トイレはどうか。洋式化については、以前にも何度か一般質問で取り上げたこともあって、洋式便器の設置や床を湿式から乾式に改善されてはいました。しかし、和式ブースの個室をそのまま洋式便器に変えただけのものもあり狭さ、においが気になりました。

質問
  1. 鳴尾北小学校と同様に、1950年代に建築され築60年を超え改築が必要な小学校は広田小・神原小・甲東小・小松小です。中学校は、上甲子園中・学文中・鳴尾中、甲陵中・今津中・山口中です。50年目で長寿命化改修を行う時期を大幅に超えているこれらの学校については、今後どのように対応するのか。

  2. 今、述べたように鳴尾北小学校の教育環境改善は待ったなしの課題です。ただちに改善すべきではないか。