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2023年度西宮市当初予算編成に対する申し入れ書:産業文化局
2022年09月01日

  1. コロナ禍が長期化している。改めて事業者の実態調査を行い、家賃支援・一時支援金を再度支給するなど有効な支援策を講じること。また、国・県・市の融資制度について、猶予期間が終わり返済が始まる。事業継続を支援するために、猶予期間の延長や軽減免除を検討すること。

  2. 雇用環境対策について、以下のことにとりくむこと。
    (1)コロナ離職者就労支援事業である「Re:workにしのみや」が多くの市民に利用されており、この事業は2022年度は継続されている。コロナに限らずニーズの高い事業であるためコロナ後も継続して実施すること。
    (2)全国的に外国人労働者が増えている。労働条件や解雇などの相談が増えているが言葉の壁が高いという問題もある。市として外国人労働者の実態をつかむとともに必要な相談窓口を知らせること。

  3. 公契約条例制定については、早急に条例化に向けた検討を行うこと。また、その際には賃金条項を盛り込むなど実効性のある条例とすること。

  4. 兵庫地方最低賃金審議会は2022年10月からの兵庫県内の最低賃金について、これまでより32円引き上げ、時給960円とするよう答申した。過去最大の上昇幅とはいえ、8時間働けば暮らしていけるレベルにはほど遠い。全国一律で時給1500円にするように国に求めること。

  5. 「住宅リフォーム助成制度」は市民や地元業者に喜ばれている。予算を大幅に増額し、随時募集を検討し利用しやすくすること。さらに、一般の営業店舗や事務所にも対象を拡大すること。

  6. 勤労会館・青少年ホームは老朽化が進んでいる。市として以下のことにとりくむこと。
    (1)勤労会館ホールのトイレはすべて洋式化されたが、会館内の他のトイレについても洋式化(温水洗浄便座)を進めること。
    (2)全体に会議室の机やいすの傷みが激しい。新しいものに交換すること。
    (3)全体的に冷房の効きが悪い。全室点検を行ない修理などができない場合は更新すること。
    (4)Wi-Fi環境の整備を行うとともに、最新のマルチメディアに対応できる機器を配備すること。
    (5)勤労会館の駐車場が有料化されたが市民から不満の声が多い、利用者減免を行うか、1コマ分は無料で駐車できるよう2時間は無料にすること。
    (6)400人収容できる勤労ホールは大事な施設である。現在聞いている計画ではホールがなくなることになっているが、規模と使用料など市民にとって使いやすい施設であるため、今後も同程度のものを確保すること。

  7. 市内で生産している軟弱野菜などは高い評価を受けている。今後も西宮の大切な農地を守り抜き、地産地消の割合を高めていくために力を尽くすこと。

  8. 市民農園利用の希望が多くなっているが、実際には市民農園の区画数が減る傾向にある。耕作放棄地や遊休市有地等を活用することや、生産緑地解除申請などの土地について市が買い取るなどによって、さらに市民農園の拡充をすること。

  9. アポ電詐欺、最近では給付金の代行などをかたる特殊詐欺、振り込め詐欺、霊感商法が増えていることから、次のことにとりくむこと。
    (1)特に医療費などの還付金詐欺の件数が多い特徴がある。具体的な手口の方法を示すなど有効な対策を実施すること。
    (2)高齢者への通話録音装置の貸し出し台数を大幅に増やし、利用可能期間(現状は1年)を延長すること。

  10. 食肉センターで解体処理された牛・豚肉はそのほとんどが市外に流通しており、毎年2億円近い経常経費や施設の老朽化対策のための市税投入は市民の理解が得られない。今後、施設の老朽化や建替え等、多額の財源が必要となってくる。廃止または民営化に向けて真剣な検討を行うこと。

  11. スポーツ施設について、「低料金で手軽に利用できる公的スポーツ施設を増やしてほしい」などの要望がある。市としてスポーツ施設に関するニーズ調査を実施し対策を検討すること。

  12. 自然災害が多発している中で、避難所となる学校園の体育館にはエアコンが順次整備されていっている。すでにエアコンが設置された中央体育館と浜甲子園体育館以外のアリーナにも、エアコンを早急に整備すること。

  13. 図書館について、以下のことにとりくむこと。
    (1)正規司書職員を増員し、すべての図書館に配置すること。
    (2)2021年度より図書館は産業文化局の所管となったが、市所管の図書館は指定管理の図書館が多い。指定管理を導入しないこと。
    (3)本市図書館の貸出数や予約件数については、中核市の中でも上位にあり、多くの市民に利用されている。財源の確保に取り組み図書資料費を増額すること。

  14. 公民館については、以下のことを留意し、改善を図ること。
    (1)公民館は、社会教育施設としての重要な役割がある。さらに充実・発展させること。
    (2)各公民館の視聴覚設備については最新のマルチメディアに対応できるものを配置・整備すること。また、Wi-Fiのモバイルルーター数が不十分である。各公民館に整備すること。