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野口あけみの一般質問
2022年12月08日

加齢性難聴の補聴器購入助成制度について


 ただいまより、日本共産党西宮市会議員団を代表して、私、野口あけみが一般質問を行います。傍聴にお越しのみなさん、ありがとうございます。

 この間、党議員団はこの議場などで同制度の創設を求めてきました。2021年9月時点では全国43の自治体で実施されていたものが、今年11月11日現在、120市区町村に広がっており、兵庫県下では、4市町で実施されています。4市町の対象者は、?65歳以上?聴覚障害による身体障害者手帳の交付を受けていないこと?耳鼻科医師の診断を受け、補聴器が必要との意見を受けた人で、相生市のみ非課税世帯の条件が付いています。明石市、相生市では上限2万円、養父市、稲美町は上限3万円の助成です。
 兵庫県では、わが党兵庫県議団の要望などで今年度に同制度のモデル事業が実施されました。県の事業は、「高齢者の補聴器活用状況の調査の実施」として、補聴器購入支援制度創設に向けた国への提案根拠とするため、補聴器のニーズや社会参加活動の状況などを把握する予算総額1,080万円のモデル事業です。その対象者はすでに実施されている4市町と同じ3条件に加え、?事後アンケートやモニタリングに協力するーなどの要件を満たした人で、地域・年齢等を考慮の上、抽選で400人程度を選び、補聴器の購入費用として上限2万円を補助するというものです。

質問
ア、県のモデル事業の実施状況、西宮における申込状況なども合わせて答弁を求めます。
イ、本市では、こども医療費助成の拡充や学校給食費の半年間無料化など子育て支援策の充実が歓迎されていますが、その一方で、高齢者からは、「捨て置かれている」との不満をよく耳にします。後期高齢者の病院窓口負担の2倍化や、物価高騰のもとでの年金引き下げなど、国の政治によるところが大きいのですが、市施策では、70歳以上高齢者の8割を超える利用者があった高齢者交通助成制度の廃止にも、今でも多くの不満の声をお聞きしています。高齢者交通助成制度の復活もぜひ検討いただきたいと思います。
 また、補聴器購入助成制度についても要望の声がたくさん届いています。この制度は申請によることもあり、それほど大きな財源を必要としません。認知症予防や社会的孤立、うつの防止、また高齢者の生活支援につながる、加齢性難聴、高齢者の補聴器購入助成制度をぜひ創設すべきだと考えますが、いかがでしょうか。