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佐藤みち子の一般質問
2023年03月02日

学校トイレに生理用品の設置について


 「生理の貧困」「生理の尊厳」についてわが党野口あけみ議員が2022年3月議会代表質問で、小中高の学校、公民館、図書館、市庁舎など公共施設のトイレに生理用品を無償で設置することを求めました。市民局長は、「今のところ予定はない、県や他市の動向を注視し柔軟に対応できるよう努めていく」との答弁でした。

 今回は、学校に絞って質問します。
 県内の他市の動向です。
 2022年度より明石市は市内の小中学校のトイレの個室に生理用品を設置しています。また、加古川市は、2022年4月〜7月市内の小中学校でトイレでの生理用品配布モデル事業を実施しました。その後アンケート調査をし、「使ったことがある」と回答したのは小学生で15.2 %、中学生で39.3%、また、小学生で86%、中学生では97%が、今後も生理用品設置の継続を希望したとのことです。

 モデル事業で子どもたちからの評価が高く、ナプキンの使用量も多すぎないことから、加古川市教委は全校での導入を決め、2022年9月より市内小中学校のトイレの個室に生理用品を備え付け、女子児童、生徒が無料で使える取り組みを始めました。

 この取り組みについて、加古川市教委は新型コロナ禍を機に、経済的な理由で生理用品を買えない「生理の貧困」問題に関心が高まっており、必要な子どもが入手しやすい環境を整えるためと述べています。ナプキンを配布するための専用箱をトイレの個室に設置し、子どもが自由に使えるようにしています。
 専用箱には家庭や学校での悩みを相談できる教育センターの電話番号を書いています。保健室での配布は今後も続けるが、多様な配慮のあり方としてトイレに設置することで、困っていても言い出せない子どもの支援につなげたいと言っています。


質問
ア,県内でも明石市、加古川市が学校のトイレに生理用品を設置しました。この2市のとりくみについての市教委の見解を聞く。
イ,本市では急に生理用品が必要になった時に、保健室あるいは職員室に取りに行くことが望ましいとの見解ですが、子どもにとって大きな負担になることについてはまったく思いやる気持ちがありません。加古川市のように保健室での配布とトイレに設置と柔軟にすべきではないか。
ウ,かつて学校のトイレにはトイレットペーパーの設置がありませんでした。トイレットペーパーを設置したのはいつからか、なぜ、設置することになったのか聞く。