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三好さつきの反対討論
2024年03月27日

議案第93号「西宮市介護保険条例の一部を改正する条例制定」について


 ただいま上程中の諸議案のうち、日本共産党西宮市会議員団は、議案第93号 西宮市介護保険条例の一部を改正する条例制定、議案第127号 西宮市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当支給条例の一部を改正する条例制定、議案第128号 市長、副市長及び常勤監査委員の給与条例等の一部を改正する条例制定の件及び議案第130号 西宮市国民健康保険条例制定の件の4件について反対します。

 私からは議案第93号について討論します。
 条例改正では、保健福祉事業の新設と保険料の改定、低所得者保険料率が新たに示されました。現在、地域支援事業として行われている介護用品支給事業が保健福祉事業に移行するもの。地域支援事業では、その財源の23%が保険料からでしたが、保健福祉事業になれば100%が保険料となります。そうなると、介護保険料に大きく影響することとなります。保険料改定では、介護給付費準備基金を17億円取り崩すとしましたが、基準額は5600円から6400円、約14%上昇します。保険料段階は課税所得段階を多段階化し、基準割合の引き上げを行い、低所得者保険料の上昇を抑制するととのことですが、第1段階から第3段階の年額保険料は1700円から5600円の上昇です。長引く物価高騰で市民の暮らしは大変です。医療保険料も上昇し、安心して医療や介護をうけることがますます困難になります。
 今回、介護給付費準備基金21億円中、17億円を取り崩すとし、残りの基金は認知症無償診断に1億2千万円、第9期中3年目に予定されている報酬改定に2億4千万円をあてると聞きました。認知症施策の取り組みについては、早期の検診が必要で無償診断として位置付けることには賛成しますが、保健福祉事業として位置づけられ、財源を100%保険料とすることは理解できません。他自治体では、財源を一般会計としたり、県からの助成を受ける取り組みなどみられます。認知症は市全体で支える取り組むことが必要です。
 介護給付費準備基金はこれまでの第1号被保険者の保険料です。介護給付費準備基金は全額取り崩してさらに保険料の抑制に使い、今後の介護保険料のためにも100円でも抑制することが必要だと考えます。
 以上により、議案93号に反対いたします。