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兵庫県が実施するとしている「公民連携による万博子ども招待プロジェクト」に関する申し入れ
2024年04月22日

西宮市長 石井登志郎 様
西宮市教育長 藤岡謙一 様

 兵庫県は、さる3月11日、「大阪・関西万博」に県内の小中高校生最大56万人を公民連携により、無料招待するプロジェクトを発表しました。
 「大阪・関西万博」については、安全面を見ただけでも、さまざまな懸念が次から次へと浮上し、危険な場所に子どもを連れていくことへの不安が強まっています。
 会場となる夢洲は、廃棄物の最終処分をする場所で、ダイオキシンなどの有害物質を含むゴミの焼却灰や下水汚泥が持ち込まれ、たえず有毒ガスや可燃性ガスが発生しています。3月28日には爆発事故が起きるなど、命の危険性が顕在化しました。災害時の避難計画も、立てようにも立てられない危険な場所との指摘もあります。
 このような危険な場所に、子どもたちを「無料招待」で動員するようなことは、到底、許されるべきものではありません。
 また、さまざまな問題点も浮上しています。たとえば、パビリオンを自由に選ぶことができない。日時も自由には決められない、万博駐車場から入口まで1キロほど徒歩移動しなければならない。児童・生徒の参加見込みは一日当たり1.4万人と推計されるが、昼食をとる団体休憩所は2000人までとなっている。いつ下見ができるのか分からない。医療的ケアが必要な児童への対応が示されていない。こうした数々の重要問題が、各方面から指摘されているところです。

 西宮市と教育委員会にあっては、こうした危険な現状と問題点を踏まえ、「子どもたちの命と安全第一」という立場を堅持し、対応されることを強く申し入れるものです。

以上