三好さつきの一般質問
/* --項目挿入-- */?> 2024年12月11日
マイナ保険証について12月2日、政府は健康保険証と「マイナ保険証」への一本化に向けて、従来の保険証の新規発行を停止しました。わが党は「マイナ保険証」の一本化に反対、保険証の存続を求めてきました。「マイナ保険証」の利用率は10月時点で15.67%。 施設ごとでみると、病院27.96%、歯科診療所22.0%、医科診療所12.91%、薬局15.53%と制度が始まって3年経過してもこの数字は、マイナンバー制度と「マイナ保険証」が抱える根本的な欠陥に対する国民の不信や不安の根強さを表しています。 本市においては8月時点で国民健康保険での利用率16.78%、後期高齢者医療制度では12.21%にとどまっています。デジタル庁は9月末の調べで、マイナンバーカードに保険証を登録している数はカード保有者全体の81.2%と発表していますが、多くの国民が「マイナ保険証」を持っており、政府の必死のPRにも関わらず、医療機関の窓口では従来の保険証を利用していることが実態です。このような状況下で迎えた12月2日以降、医療の窓口では早くも混乱し職員は対応に追われています。 以下、マイナ保険証の問題点を4点述べます。 1点目 任意であるはずが、事実上の強行 マイナンバーカードを作るのも、マイナ保険証として登録することも、保険証としての利用も任意のはずです。しかし、政府が「マイナ保険証」への一本化を強行する理由は、「医療分野においてビッグデーターの活用は非常に価値がある」とした財界のもくろみと、国民の所得、資産、社会保障給付をマイナンバーに紐づけることで把握し、税の負担増、社会保障給付の削減という政府の思惑が重なったことによるものです。そのためには、「マイナ保険証」を全国民が持たなければ、国民の情報を集約・把握できません。任意であるはずが、事実上の強行となっていること。 2点目 個人情報の登録誤り マイナカードに別人の情報が登録されているなどのトラブルが続き、マイナンバー制度全般に対する国民の不信や不安が広がりました。政府は「総点検」を行いましたが、現在も登録誤りなどの懸念は払しょくされていないこと。 3点目 有効期限切れ・申請もれ 政府は「資格確認書」や「資格情報のお知らせ」で対応できるとしていますが、申請もれによる無保険状態がうまれることは避けられません。特に、要介護高齢者や重い障害の方々など最初から考えていない制度設計です。高齢者施設などの入所者本人が申請できず、施設職員による代理申請も「個人情報である暗証番号が管理できない」「管理責任が重すぎる」といって進みません。 政府は暗証番号のいらない顔認証マイナカードの発行を開始しましたが、施設職員が代理交付しなければ取得できません。高齢者や障害者は置き去りにされてしまいます。国民全体では、マイナ保険証の場合、カード自体の更新期限は10年と電子証明書の更新期限は5年に注意が必要です。5年ごとの電子証明書の更新を忘れてしまい、相当数の申請漏れが発生しかねません。マイナポイントがもらえるといってマイナカードを取得し「マイナ保険証」に登録していることを忘れている人などは、期限に気づかず申請漏れを起こしかねません。また、政府は医療の窓口でカードリーダーの資格確認エラーが発生したときのトラブル回避策として「資格情報のお知らせ」を交付しましたが、案内に気づかない方も多く、「資格情報のお知らせ」を「資格確認書」と認識している方もあるようです。「マイナ保険証」に登録していない人には、従来の保険証の有効期限切れまでに「資格確認書」が申請しなくても交付されます。しかし、「資格確認書」については、初回は申請なしで交付されても、政府はその後も申請なしで届けられるとは、まだ明言していません。そうなると、資格確認書の更新期限に手続きしなければ保険証としての利用ができずに無保険状態になるということ。 4点目 私の場合はどうなるの?といった不安 「マイナ保険証、今すぐ作らないといけないの?」「マイナカードは持っているけど、保険証として登録したかわからない」「マイナ保険証は持っているけど不安だから使いたくない」「カードリーダーでエラーがでたから心配」といった声が高齢者だけでなく、現役世代や学生からも届きます。利用のしかたも複数あり、その内容について広く周知されていないことが現状であること。 以上をふまえて、本市においての対応について質問します。 @マイナ保険証による問題について (1)マイナンバーカードの有効期限は10年ですが、電子証明(マイナ保険証としての利用)は5年ごとの更新が必要です。マイナカードの交付が2020年以降増大したことから、2025年度以降に有効期限切れとなる方が多くあると想定されます。更新の対応・対策について聞きます。 (2)介助を必要とする方や、入院や施設入所されている方が取り残されないか心配です。どう対応していくのか、また、医療機関受診時のマイナ保険証の資格確認エラーなどの対応について聞きます。 (3)10月28日からマイナ保険証の解除申請が始まりました。現状と対応について聞きます。 (4)市政ニュースやHPで保険証廃止についての対応など広報しているとのことですが、市民にはまだまだ浸透していない状況です。広報・周知の今後の取り組みを聞きます。 A保険証廃止について 「マイナ保険証」への一本化強行に対して、現行の保険証の存続を求める世論が高まっています。国会では、保険証廃止延期の法案が提出されました。保険証廃止について、どう考えるか聞きます。 |