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三好さつきの一般質問
2025年06月23日

中学校格技室における熱中症対策について


 夏の暑さが年々厳しくなるもとで、学校体育館等への空調設置は学習環境や災害対策の観点から喫緊の課題です。学校管理下における熱中症は、小学校・中学校・高等学校等を合わせると毎年3,000件程度発生しています。熱中症による死亡事故も年間0〜2件程度と減少傾向ではありますが発生し、熱中症に関する正しい知識・対策で減らしていく必要があります。学校での熱中症は、殆どが体育・スポーツ活動によるもので、中でも、屋内で行われるスポーツでは、厚手の衣類や防具を着用するスポーツで多く発生する傾向があります。また、体育やスポーツ活動によって発生する熱中症は、それほど高くない気温でも湿度が高い場合に発生することも特徴です。
 この度、新日本婦人の会のみなさんが、子どもを取り巻く教育環境などについて学校との懇談やアンケートを行う中で様々な要望を聞かれました。その中で、学校設備のさらなる充実として寄せられた声に「格技室にもエアコンを設置してほしい」とありました。市がこれまで継続して取り組んできた学校体育館の空調設備については、2025年度に完了する見込みです。この整備には、「緊急防災・減災事業債」が活用されており、その整備の対象には「体育館等」とあり、武道場が含まれていることがわかりました。では、武道を行う格技室の空調設備はどうなっているのか?確認したところ、西宮浜義務教育学校を含む市内公立中学校20校における格技室の空調設備の設置は「0」でした。
 格技室については、中学校武道必須化として、2012年より武道の種目が授業として行われています。このことから、武道の部活動だけではなく、すべての生徒が格技室を利用していることにもなります。また、格技室は災害時における避難所の中でも福祉避難所としての役割が求められることからも格技室への空調設備の設置は急がれる課題と考えます。

質問します。
@格技室の利用状況について
・中学1,2年時に行う武道授業の種目・年間授業時間数・授業実施時期について
・武道授業、柔道・剣道などの部活動以外での格技室の利用について
・地域における格技室の利用について
A格技室での熱中症対策の現状、熱中症事例について
B災害対策としての格技室の利用と空調整備について