三好さつきの反対討論/* --項目挿入-- */?>
2025年07月07日
中学校部活動地域展開についてただいま上程中の、諸議案のうち、議案第363号 令和7年度西宮市一般会計補正予算第3号、中学校部活動地域展開に係る予算、債務負担行為の鳴尾浜臨海公園南地区指定管理料、同地区再整備事業(特定公園施設購入)、同地区再整備事業(旧リゾ鳴尾浜解体工事)以上について反対です。以下、理由を述べます。 3月定例会において、令和7年度西宮市一般会計予算案として中学校部活動地域移行に係る費用が提案されていましたが、議会への説明が不十分であると同時にあまりにも拙速な運びとなっていることに対して強い批判の声が上がりました。6月の教育こども所管事務報告では、当局は中学校部活動地域展開の推進状況についての現状、第一次プレみやクラブ募集の実施結果、プレみやへの移行に向けた今後の対応について報告があり、この度の補正予算案の提案です。 部活動の地域展開の中心的役割を担う統括団体である公益財団法人西宮スポーツセンターが行う、業務に必要な経費への補助として、学校施設をプレみやクラブが円滑に利用できるように施設予約システムの開発、中学校施設に加え、小学校施設を追加すること。広報では、新規追加として、プレみやの広報や情報提供に要する経費、パンフレットの作成や動画コンテンツの作成が提案されています。歳入の国庫補助金、県委託金により、当初案から比べると182万円の増額となります。 24年度に地域クラブへの移行に取組んだ自治体は、全自治体約1700のうち、スポーツ部で510、文化部で160。国の見通しでは、「改革推進期間」の最終年度である25年度には、さらに移行をすすめ、スポーツ部で900、文化部で400の移行を見込んでいます。 2025年5月16日「地域スポーツ・文化芸術創造と部活動改革に関する実行会議」最終とりまとめが発表されました。今後の方向性として、2026年から2031年度の6年間を「改革実行期間」とし、休日の学校部活動については原則すべて地域展開をめざす。平日については各種課題を解決しつつ改革をすすめるとしています。 平日の改革については、前期において活動の在り方や課題への対応策等の検証を行った上で、中間評価の段階で改めて取り組み方針を定め、更なる改革をすすめるとあります。費用負担の在り方については、「受益者負担と公的負担とのバランス」を検討する必要があるとしています。受益者負担を強いれば、生徒の体験格差にもつながります。先日の教育・子ども常任委員会にて、委員から学校部活動とプレみやとの並行について質疑があり、当局からは、「プレみやクラブへの団体登録が350団体であり、並行により、大幅な縮小や取り下げもありうる。利用調整など困難が予想されるため、適当でない」と答弁されました。また、今後、市が予定とする部活動の地域展開を2026年9月と定めているが、課題の解決等の進捗状況から変更は考えられるのかの質疑には、「遅らせることは考えていない」と断言されました。 地域展開に際して、地域クラブ活動を担う運営団体・実施主体の体制整備、指導者等の質の保証・量の確保、活動場所の確保、活動場所への移動手段の確保、大会やコンクールの運営の在り方、生徒・保護者等の関係者の理解促進、生徒の安全確保の体制整備、障害のある生徒の活動機会の確保と課題の対応が求められます。市が定める2026年9月まであと、1年あまりですが、これら検討すべき課題を解決するにはあまりにも時間が足りないのではないでしょうか。このまま強行すると、子どもたちの体験の機会を奪うことにもなりかねません。市や団体の都合が優先され、子どもたちが置き去りにされてはいないかと大変心配です。改革期間で示されているように平日については、前期において活動の在り方や課題への対応の検証を行ったうえで、中間評価を行い、改めて取組の方針を定めるなど柔軟な対応が必要だと思います。 学校部活動地域展開そのものには賛成ですが、あるゆる課題が山積している中、期限を設けていることに対して反対です。 |