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三好さつきの賛成討論
2025年09月17日

議案第387号 西宮市医療費助成条例の一部を改正する条例制定の件


 ただいま上程中の諸議案のうち、日本共産党西宮市会議員団を代表して、議案第387号西宮市医療費助成の一部を改正する条例制定の件について、賛成討論を行います。

 議案第387号、この条例は医療費助成制度の拡充及び見直しに伴い、規定を整備するものです。制度の拡充として2026年(令和8年)1月より、18歳までの子どもにかかる医療費の無償化です。これまで党議員団はすべての子どもを対象とし、所得制限をなくすよう、一貫して求めてきた高校3年生までの医療費完全無償化がいよいよ実現です。
 本市のこども医療費無償化については、段階的に制度の拡充・拡大してきましたが、世帯の所得や年齢に応じて助成内容が異なり、所得基準額以上の世帯及び高校生世代の子どもは、通院医療費において一部負担金が発生し、経済的な負担が生じていました。今回の改正により、一部負担金がある1歳から高校生世代、約41,000人が新に完全無償となります。
 市はこの事業拡充について、24年度決算において想定していた以上に歳入が増加し、財政構造改善実施計画における45.5億円の赤字見通しが、約15億円の赤字と大幅に圧縮され改善傾向にあるため実施すると説明しています。
 兵庫保険医協会がまとめた2025年度福祉医療制度等調査結果では、子ども医療費無料がさらに広がり、高校3年生世代まで県内すべての自治体で入院医療費無料が実現。また、入院・通院とも無料の自治体が30市町と全体の7割を超え、うち、26市町は所得制限を撤廃したと発表。ここに本市が加わることになります。
 子どもの健康格差については、あってはならない課題です。例えば、慢性的な疾患、喘息やアトピーなどさまざまな疾患があり、定期的に受診し、処方を受ける必要や、学校の健康診断で要受診、要精査の結果表をもらってきても、窓口で払う医療費が心配で受診につながらないといった受診抑制の状況がうまれているのも事実です。
 今回の条例改正については、こういった市民要求にかなった公約の実現であり、当然のことであって批判されるものではありません。
 
 以上、議案第387号の賛成討論といたします。