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定例議会

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3.JR東海道線の甲子園〜天道町の地下道改修について

 この問題については、私は2000年12月議会の一般質問で取り上げ、「障害者、高齢者が通行困難な欠陥地下道であり、早期に改修に取り組むべきではないか」と質問しました。山田市長は「何らかの改修は必要と判断している。工事施工方法などについて鉄道事業者と協議したい」と、前向きの答弁でした。あれから2年近く経ちました。当局としてそれなりの努力はしていると思いますが、改修工事の具体化は一向に見られません。これらの経過をふまえて改めて質問します。
 JR東海道線の甲子園駅から西宮駅の間、JRを横断する道路は3本あります。中津浜線、津門川沿線、今津西線です。この他に歩行者・自転車専用道路として、甲子園口地下道、西宮駅地下道、そしていま質問している甲子園口5丁目から天道町に抜ける地下道の3本があります。
両駅の地下道を除いて、道路、歩行者専用道路4本のうち、バリアフリーとして整備されているのは、今津西線1本だけであり、後の3本は障害者は勿論、高齢者や自転車の通行もできない、あるいは通行困難な道路です。
 この地域は、JRを挟んで南側には鳴尾高校、西宮東高校、今津高校と公立高校が集中し、北側には甲子園学園があり、いずれも自転車通学が大変多い地域です。いま説明したように中津浜線は誇線橋となっていて自転車通行は困難であり危険です。今津西線まで行けば遠回りになる。そうなると甲子園口の地下道に自転車が集中してくることになります。当局が、2000年12月に実施したこの地下道の通行調査では、朝7時から夜7時までの12時間で、通行量は2860人、そのうち人だけの通行は343人。後は自転車通行者で2570人、なんと90%が自転車通行者という調査結果がでています。
 この地下道は、瓦○○号線として道路認定されています。その理由は、地下道のすぐ西を南北に抜ける道路があり、それが一昔前までは瓦木から瓦林を結ぶ唯一のメーン道路で、前国鉄の要請で踏切が廃止になり、その代替道路として建設されたのがこの地下道だからです。
 この公道・地下道は、南北の出入り口とも階段つき斜路(斜めの道)となっていますがこれが急勾配で、障害者や高齢者が通行できない地下道であり、かつ道路法で規定された施設技術基準を満たしていない違法・欠陥道路なのです。このような欠陥道路が1970年建設以来、30年間そのまま放置されてきました。
 当局から事前に資料をもらいましたが、道路の立体横断施設技術基準では、斜路つき階段の場合の勾配は「斜路は12%、斜路つき階段は25%を超えてはならない」とあります。ところが、この地下道は、斜路、階段とも南が約35%、北が40%と技術基準を大きく超えています。
 また、同技術基準では、地下道の出入り口は「歩道等のある安全な場所に設けなければならない」と規定していますが、この地下道の出入り口は南北とも歩道ではなく、直接車道に接続する構造になっています。まさに違法・欠陥地下道ではないでしょうか。

  1. この地下道は1970年に完成していますが、できあがった当時から、いまあげた3つの問題点、つまり、斜路の勾配、斜路つき階段の勾配、出入り口の歩道確保の点で、道路技術基準を満たしていない違法・欠陥道路です。市は、欠陥道路と認識しながらこの地下道を建設したのでしょうか。また、これまで再三にわたって地域住民の要望がありながら、そのまま放置してきた理由は何でしょうか。また放置してきた責任をどのように感じているのでしょうか。
  2. 一昨年12月議会で、市長は「工事施工方法などについてJRと協議したい」と答弁しましたが、それはどの程度進んでいますか。
  3. 法に反する欠陥道路として今回改めて指摘しました。このように重大問題を提起された以上、ただちにバリアフリー化としての改修に取り組むべきは当然です。新年度、事業着工をするべきと思いますがどうでしょうか。
  4. 改修工事着工ができなければ違法道路ですから、この地下道の閉鎖を考えなければなりません。現に、これまで何回となく事故が起こっています。仮に、この地下道を閉鎖すれば、この近くに新たなバリアフリー化のJR横断路を作らなければなりません。どちらかの選択が必要だと思いますがどうでしょうか。
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